『ホーンズ 容疑者と告白の角』アレクサンドル・アジャ監督にインタビュー (3/6ページ)
それはやっぱりリアルなものと作り物をミックスして見せているから。別に自分の作り方に対してインパクトがあったわけではないけれど、例えばで1本挙げておきます。

ヒロインのメリン演じるジュノー・テンプルと大量の蛇(本物)
――少年時代のシーンでPixiesの『Where Is My Mind』が流れますが、あれは映画『ファイト・クラブ』へのオマージュなのでしょうか?
アジャ:答えとしては『ファイト・クラブ』へのオマージュです。
元々ジョー・ヒルの小説に惚れ込んでいて、カルトとして愛されている作品であるんだけれども、映画にするときのスタイルを人に説明するのがとても難しかったんだ。最初はハイパーリアルな写真家のグレゴリーグレッツエンと19世紀のフランス人イラストレーターのクサフトレみたいな映画と言っていたんだけど、誰もわかってくれなくて、ハリウッドでよくやる映画の掛け合わせで説明するようになったんだよね。
それが『ブラック・スワン』×『ファイト・クラブ』だったと(笑)。内容的にはどちらにもリンクしていないんだけど、何か同じムードみたいなもの、あるいは、脈々と流れている、何かかぶっているところがあるから、そう説明していたんだ。
若い時代のフラッシュバックに音楽を被せる時にどうしようと思ったときに、10代の頃に彼らが聴いていた音楽はなんだろう? と考えて、この作品自体がグランジの世界観、90代初期のアメリカに根ざした作品だから、当然僕も聴いていたPixiesなどが自然だった。