いざという時に備えて知っておきたい!がんにかかわるお金の話 (1/2ページ)
近頃、がんで亡くなる有名人の訃報が続いています。昔と違ってがんは不治の病というわけではありませんが、それでも不安な要素が多いことは間違いありません。
今回はファイナンシャルプランナーで且つがん経験者の筆者が“がんにかかわるお金”についてお話致します。
■『高額療養費』は万能?
健康保険には『高額療養費』という制度があります。これは同一月に医療機関で支払った自己負担額がある一定の額を超えたらその超えた分が払い戻されるという制度です。これは大変ありがたい制度であることは間違いありません。
例えば、100万円の治療代がかかった場合、一般的な所得の方だと1ヶ月8万7,430円で済みます。しかしあくまでこれは“治療代のみ”だということです。
6月と7月にかけて治療が継続している場合はそれぞれの月で上限額まで支払わなければなりませんし、入院中の食事代などは『高額療養費』の対象ではありません。
『高額療養費』の場合、1年間に3ヶ月以上高額療養費の支給を受けた場合、4ヶ月目からは自己負担額が下がりますが、その場合でも月4万4,400円の負担が必要となります。
筆者の場合は、2010年の秋から治療を開始して2015年の2月に一応治療が終了しました。その間、治療代として支払ったのは170万円に上ります。この他に入院時の食事代、通院のための交通費などがかかっています。
がんの特徴の1つとして、“治療期間が長くなる可能性が高い”ということが挙げられます。
1年間、高額療養費の上限額を払う治療を続けた場合、上記の例で計算すると、8万7,430円×3ヶ月+4万4,400円×9ヶ月=66万1,890円となり70万円近く必要になる計算になります。
このように考えていくと、がんの場合は『高額療養費』だけでは厳しいということがおわかりいただけると思います。
■『がん保険』は必要?
がんの3大治療としては“手術”“放射線治療”“抗がん剤治療”があります。
“放射線治療”や“抗がん剤治療”は通院でも治療が可能です。このため“入院給付金”がメインの医療保険はがんにはあまり有効な保険とはいえません。