北海道や東北の人なら知ってる御黒飯ーーいつ食べるの?お赤飯と何が違うの? (2/2ページ)
葬式にお赤飯を避け、白いおこわの御黒飯を食べる習慣はこのような文化から影響を受けて発生してきたものなのかもしれない。
■御黒飯の炊き方
地域によって作り方は違う場合もあるが、お赤飯は一般的にもち米に小豆やササゲなどの豆の煮汁を染み込ませ、紅く炊き上げられる。御黒飯の炊き方もお赤飯によく似ているが、煮汁は捨ててしまうためご飯に色は着かない。本来はまず、黒豆を軟らかく煮てからもち米と一緒に炊く。だが、一から固い黒豆を煮るのは多くの方がご存じのように時間も手間もかかり、とても大変だ。時間がない方にお勧めしたい御黒飯のお手軽な炊き方は以下の通りである。
<御黒飯の炊き方(炊飯器)>
*材料
黒豆(ドライパック、煮豆、缶詰などお好みの味で調理してあるもの)…煮汁なしで120g
もち米…2合
酒…小さじ1
塩…小さじ1/2(お好みで味は調整する)
水…炊飯器の目盛りに合わせる
*作り方
(1)もち米を洗い、ザルで水を切っておく
(2)炊飯器にもち米、酒、塩を入れて「おこわ」の2の目盛りまで水を入れる
(3)黒豆を入れ、「おこわ」のコースで炊く
(4)炊き上がったら蓋を開け、黒豆をつぶさないようにさっくりと混ぜる
(5)熱々より少し冷めた方が美味しい。お好みでごま塩、紅ショウガなどを添えていただく
■最後に…
お葬式で出される料理にはその地域によっていろいろな特色がある。そして中にはある地域の人はメジャーなものだと思っていても実は他の地域の人は全く知らない、というものも存在する。御黒飯はその代表といえる。
「お葬式には御黒飯」という文化で育った方が引っ越し先の仕出し屋さんに法事の料理を頼んだ際「御黒飯って何?」と言われてしまい驚くケースもあるようだ。特に、関東の人間にはお赤飯と対を成すこの「御黒飯」を知らない者が多い。しかし、葬儀で使う御黒飯の掛紙(包み紙)は現在ネットでも販売されており、中身も今後全国区になってゆく可能性がある。
お葬式に御黒飯の出る地域では、お赤飯よりも御黒飯のほうが好きだという人も多い。次の法事に、この意外な美味しさでご先祖様をちょっと驚かせてみてはどうだろうか。