25年後には水道料金が3倍に!? 水問題の現状とは (2/4ページ)

新刊JP


水の多い地域は、気温上昇に伴って湿度も上がり雨が降りやすくなる。それに対して、もともと水の少ない地域は、気温が上がって水分が蒸発したら蒸発したままになってしまい、土地の乾燥が加速度的に進んでしまいます。その結果、雨が降りづらくなります。

――とくに雨が降りづらくなっている地域として、どんなところがありますか?

橋本:典型例はアメリカのカリフォルニア州です。州の西側に高気圧がずっと居すわっているため、ここ80年間の観測史上でも記録的なほど雨が降っていません。地下水も使い続けているため、水の量は減るいっぽうです。今年3月にはNASA科学者が「カリフォルニアの水はあと1年分しか残っていない」と発言して話題になりました。

――カリフォルニアがそういう状況に陥ることで、日本にも影響がありますか?

橋本:国産牛を育てるときに、トウモロコシや穀物飼料など、カリフォルニア産のものを使っていることは珍しくありません。そう考えると、カルフォルニアで穀物を生産できなくなれば、日本の食糧事情にもダイレクトに響いてくるでしょう。

――日本の水事情についてはいかがでしょうか? 本書に「日本は水にめぐまれているとはいえないのかもしれない」という記述があり意外だったのですが。

橋本:日本の総降水量は世界の平均より多いのですが、人口が多いので、1人あたりの降水量は世界平均の3分の1程度です。まして降る時期に偏りがありますし、しかも日本は急勾配な地形が多いですから、降った雨をためておくことができない。そのため、ひとり当たりが使える水の量は、世界平均にくらべて少ないという状況です。

――今後、日本における水問題はどのような形で表面化するといわれているのでしょうか?

橋本:自治体によって水道料金にばらつきが出るだろうといわれています。水道料金は人件費やメンテナンス費用など運営に要するコストを利用人数で割って算出されます。したがって、コストがかさむ、あるいは利用人数が減ると、料金は上がってしまいます。
そしてご存じのとおり、地方では今ものすごいスピードで人口減少が進行していますから、今後、水道を維持するのが難しくなる自治体も出てくるだろうと考えています。
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