餅で始まり餅で終わる日本人の一生。更には亡くなった後にも餅との関係が続く四十九日餅とは?! (2/2ページ)
■お餅で作る人型は一体誰?
四十九餅は「忌明け餅」や「笠餅」とも呼ばれる。
笠餅と呼ばれるものの場合、餅は49個の小さな餅に加え、大きくて平らな餅も1枚作られる。(小さい餅の数は48個、50個の事もある)
この大きな餅は小さな餅を積んだ(49個なら7×7で)上に笠のように被せられ、この形でお寺の祭壇に納められる。
そして、法要が終わった後にお坊さんに説明を受けながら、包丁で人の形に切っていただく。
切った餅は傘を被った人物の形にされ、これが杖を突いたり念珠を持った姿にされる事もある。
宗派によってはこの人型は僧侶やあの世へ向かう故人の姿とされるが、日本の密教の大本である真言宗では「修行大師(修行者姿の弘法大師)」の姿とされている。
この餅は故人が旅に出たこととして玄関から外へ投げてしまう場合もあるが、逆に食べると体の悪いところが良くなるといういわれもある。
食べる場合は人型に切った手や足など、自分の身体の良くしたい部分を持ち帰っていただく。
■消えゆく四十九餅
かつて四十九餅の習慣は盛んに行われていた。
故人の四十九日の頃には必ず餅つきが行われ、また四十九餅を名物として餅屋が繁盛していたという。
しかし、現代ではこの習慣は簡略化されていたり行われない事も多く、
筆者も「四十九餅」と書かれた丸い餅が香典返しの中に入っているのを見るまでこの習慣については全く知らなかった。
日本人の一生は餅に始まり餅に終わると言っても過言ではない。
故人を偲ぶ大事なしきたりとして、また日本の大事な食文化として守り、伝えていきたいものである。