何でもアリの新感覚ホラー! 白石晃士監督『超コワすぎ!』最新作発売記念インタビュー (2/5ページ)

デイリーニュースオンライン

コワすぎ!は何でもアリ

──『FILE02 暗黒奇譚・蛇女の怪』ですが、まさか本当に恋愛を取り扱うなんてビックリしました。今までのシリーズからは想像もつかないというか、工藤さんは恋愛指南とかそういった細やかな心の機微とは全く縁の無さそうな人だと思っていたので……。

白石「『コワすぎ!』は何でもアリですからね。フェイクドキュメンタリーという枠の中でいろんなことをやってみよう、というスタンスの作品ですから」

──その一環としての今回の恋愛?

白石「そうですね。ホラーというもの自体が色んな要素をぶち込める娯楽ジャンルだと思ってるので。恋愛だったり友情だったり、はては政治的なものだったり、あるいは社会的な犯罪だったりとかですね。過去のホラーの傑作にも大体そういう要素が入っているので、自分もそういう要素は入れていきたいなと思いながらやっています」

バイオレンスvs怪奇現象

──他のホラーの話が出ましたが、他のホラー作品と比べて、『コワすぎ!』だけの魅力という点はどこにあるのでしょうか?

白石「主人公のディレクター工藤ですかね。非常にうるさくて、わがままで、暴力的で、高圧的なくせにビビリだったりで、あんまり信頼出来ないうえに嫌なやつという。普通だと主人公にするとお客さんの反撥に遭って嫌がられるようなキャラクターなんですけど、それが『コワすぎ!』の中では非常に面白く、魅力的なキャラクターになっているところが一つの見所でしょうか」

──確かに特殊な主人公ですよね。監督自身からここまでボロクソに言われる主人公なかなかいないですよ。でも本当にDQN気質だし……コックリさんも脅迫しようとするし……。普通のホラーだと怪異に遭う側は大体ビビってばかりなのに……。

白石「そうですね。あと日本だとホラーの主人公はフラットなキャラが多いですよね。どこにでもいる、そんなに目立たない、性格もおとなしいキャラが多いですが、『コワすぎ!』ではそうではない、近付くと酷い目に遭うようなやつが主人公で、そういうヤツが怪異に立ち向かっていく、というか、突っ込んでいく」

──触れたくないものと触れたくないものが激突してる感じ!

白石「バイオレンスと超常現象の衝突というか、そこがちょっと他と違うところかな」

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