【忙しい人のための講座】世界が注目「Uber」は 何が問題なの? (2/3ページ)

FUTURUS

そこに“信頼”というものを見出すのは、やはり難しいのではないか? 交通機関に対して常に安全性を要求する日本人は、ついそう考えてしまう。

だがそれはナンセンスな疑問だ。

■ タクシードライバーは信用されない

初めて日本を訪れた外国人は、皆一様に日本のタクシーに驚く。手を触れなくてもドアが開くというのも理由の一つだが、何より「絶対に不正をしない」ということが驚愕すべき現象なのだ。

日本以外の国では、タクシードライバーは決して社会的地位の高い職業ではない。地方からの出稼ぎ労働者、前科持ち、被差別階級出身者、移民、亡命者など、ワーキングクラスの下層部に属する人々がタクシーを動かしているというのが“世界の常識”である。

そしてタクシーの中では、しばしば悪事が行われる。近距離利用者は乗車拒否されるか、ドライバーの言い値で利用させられるかのどちらかだ。
首尾よくメーター料金で乗ることができても、そのメーターに細工が施されているということも珍しくない。乗客がそれに抗議をしようものなら、腕力で返答されてしまう。もちろん全てのタクシーがそうではないとはいえ、乗客は質の悪いドライバーに当たらないよう選別眼を磨いておかなければならない。

にもかかわらず、例えばアメリカではタクシー運行ライセンスに発行上限を設けている。正規のタクシーの総数を、予め設定しているのだ。すると運行ライセンスは、必然的に利権化する。

このような状態で、タクシー会社が自力でサービス向上を図ろうとするだろうか? 真面目に信頼回復の手段を講じるのだろうか? どうせタクシーがこのような有り様なのだから、一般車両をタクシー代わりにした方が安全なのではないか?

要するに『Uber』は、世間にそう問いかけているのだ。

■ 抗議の波に呑まれる『Uber』

6月25日、フランスの首都パリでタクシードライバーによる反Uberデモが発生した。

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