性的虐待の被害者の心を癒やしたのは「テレビゲーム」だった (3/6ページ)

Kotaku

性的虐待について思い出すのは、抵抗する力を奪われ、時間の経過とともに積もる深い恨みと憤り。しかし、そんな彼にテレビゲームが状況を好転させる力を与えてくれます。もちろんモニターの中の仮想空間での話ではありますが、それでも彼はパワフルになったと思えたのです。

自分が操るキャラクターが何かしらその世界へ直接の影響を与えられるという点が、強くゲームに惹かれる理由でした。

ジョンさんは7歳で『ファイナルファンタジーVII』と出会い、その世界観に引き込まれるようになります。どこに行くにもソフトをカバンに入れていたのだそうです。


ヒーローたちに感情移入できた作品だった


『FF VII』を通じて、キャラクターたちも心に深い闇を抱えつつ、人生を送っているということに気が付いたジョンさん。例え過去のトラウマを完全に克服しなくても、ちゃんと生きていけるんだと考え始めるようになったそうです。

ゲームの中で、クラウドの記憶は偽りのものでしたし、ヴィンセントはとある事件がきっかけで罪の意識を背負い続けている上に、人体実験で老化しない身体になっています。バレットは彼の愛した人たちを失ってしまい、世界を憎しみの目で見ていました。

キャラクターたちは世界を救うために活動しているというのに、みんな何か辛いものを抱えていますよね。ゲームは色んな意味でバカバカしいのかもしませんが、私がプレイしていた時の年齢の子供たちにとって、そこには暗くて複雑な物語が流れていたんです。

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