【実録】処方薬転売に診療費支払い拒否も…病院が頭を抱えるモンスター患者の実態 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

さまざまな患者が存在するが…(写真はイメージです)
さまざまな患者が存在するが…(写真はイメージです)

 病院に蔓延るモンスター・ペイシエントに医療関係者たちはうんざりしている。大阪市内のある内科、皮膚科、泌尿器科を擁する中規模の総合病院で勤務する看護師の女性(38歳)は、以前勤務していた小児科中心の病院から、ここに転職してまだ3年目だ。

 大阪市内でもディープでバイオレンスな土地柄で知られるこの病院にやって来る患者たちは、かつて勤務していた小児科とは大違いである。

「とにかく自己中。クレームに丁寧に対応すればするほど付け上がる。医師、看護師の言葉に揚げ足を取る。医師や看護師がキレると“暴言”を吐いたとして謝罪を求める。もうそこまで来ると『患者さん』ではなく“モンスター・ペイシエント”です」

 怒鳴り散らし、凄む。謝罪に追い込み、みずからの要求を押し通す。その手口はかつてのヤクザや総会屋並み、いやそれ以上という。そんなモンスター・ペイシエントの実態に迫ってみた。

病院の会計で風邪薬の処方を頑なに求める患者

会計係 今日の診察代は1500円になります。お薬は今日は出ていないようですね。
患者 俺、払わんよ。こっちが言った通りの診断しろや! 風邪薬もらえんかったら、俺、困るんよ。俺な、アンタと喧嘩したないんや。だから頼むから風邪薬出すよう、アンタからも言ってくれや。な!
会計係 それはドクターの判断ですので……何とも。ひとまず今日の診察代を。
患者 風邪薬もろうて、それが売れてカネ入ったら払おうと思うてた。でもな、風邪薬が出んのやったらムリやな。こっちが言った通りの診断結果出さへん病院の責任や!
会計係 薬の転売をされてるということですか? それはダメですよ!
患者 俺が貰った薬をどう使おうと勝手やがな。あんたらと違うてな、うちらは一生懸命生きとんのや。風邪引いて、風邪薬もろうて、飲まずにそれ売って何が悪いねんな! はよ医者を呼びさらせ!

 看護師の証言を元に再現すると、ざっとこんな調子だ。しかしこれなどまだマシなほうだ。なかには診察室で暴れる者もいる。

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