『とんねるず』が過小評価されすぎてないか? (2/4ページ)

ViRATES

つまり、ここで間違いなく言えることは、それだけとんねるずが、今のお笑い界に与えた影響が大きいということだ。とんねるずの登場はセンセーショナルで、これまでのお笑い界に確実に革命をもたらすものだった。

■“間”の取り方が抜群にうまい

ここ数十年ではなかなかネタやコントをしないので忘れがちだが、とんねるずはコント職人である。

当時のとんねるずのネタの何が凄いのか。

とんねるずのコントはすべて石橋貴明が作っている。そして、その中で石橋本人が過去のインタビューで、木梨憲武ほどの天才はいないと発言している。それほど、木梨のコメディアンとしての能力は高い。

とかくお笑い業界ではネタを作っている方とネタを作っていない側で評価が分かれがちだが、本来はそうではない。要はネタを作る=優れているわけではないということ。このことを石橋自身も若い頃から自覚していた。

もちろん石橋自身も、笑いにおける演技や表現のポテンシャルは異常に高い。

笑いというのは、台本どおり言えば笑いが取れるほど、簡単なものではない。笑いで一流になるために確実に持っていなければいけない能力というものがある。

それは、コントや漫才を作る“能力”、それとトーク力ではなく笑いを引き起こすことができる“間”だ。

この“間”に関しては習得しようとしても、努力で簡単に習得できるものではなく、この“間”をつかめずに笑いが取れないという芸人は数多い。この“間”は感覚値でしかつかめないものである。

その“間”を生まれ持っている芸人こそ、木梨なのだ。ただ石橋も“間”に関しての能力は高いものがあるが、恐らく努力などによって身につけた後天的なものだ。

とんねるずは、人口的に“間”を身につけた石橋と、天然の“間”をもった木梨とで成り立つコンビで、お笑いコンビとして相性のいい組み合わせと言える。

■ツッコミとボケが明確に決まっていない斬新性

お笑いというのは、プロでやっていく以上誰かに似ている笑いでは、やっていけなくなる。常に新作を作り続けなくては、笑いがとれない大変な職業だ。

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