【大阪市分限免職】生き残った“最低ランク職員”のほうがもっとヤバかった (2/3ページ)

デイリーニュースオンライン

「遅刻することもなければ、市長が嫌う喫煙目的で職場を離れることもない。一応、残業もする。ただ日がな机には座っているだけ。微動だにせずパソコンと“にらめっこ”状態だ。もちろんスクリーンセーバーが作動すればちゃんとマウスを動かして画面を戻す。とはいえとにかく仕事は遅い。ただし、まがりなりにも“報告・連絡・相談”などの意思疎通は出来る。これが今回処分された職員との大きな差だね」

 ここでいう遅い仕事ぶりとは、資料作りを命じられ2か月かけてA3用紙に3行程度、120文字程度の文書を作った、紙に書かれている資料の数字をただエクセルに打ち込むだけの単純作業を1日かけてA4用紙1枚を仕上げる、30枚程度の会議資料のコピーを頼むと半日かかってやっと出来る……といった具合だ。そんな仕事ぶりでも分限免職とならないのには理由がある。

「仕事はできていません!」と正しい報告が出来るかどうか

「上司が仕事の進捗状況を訊ねると、彼らはきちんと、『まだ出来ていません』『(仕事の進め方が)わかりません』と報告する。今回処分の3職員は、出来てもいない仕事を、『出来ています』『わかりました』などと答えていた。公務員として“ウソ”の報告をしないのが処分されるかされないかの境目といえる」(大阪市・A課長代理)

 さて今回紙一重の差で生き残った“危ない”職員の1人は、上司から、「どうして仕事がこんなに遅いのか?」との問いにきっぱりとこう答えたという。

「謝ってるじゃないですかーっ! 仕事してないのではなくてデキないんですよ。完璧な人間なんているわけないでしょう? 長い目でみて人を育てるのが上司の仕事ではないですか?」

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