生涯ライオンズ…「独特の美学」を貫いた西口文也のプロ野球人生 (1/3ページ)

デイリーニュースオンライン

埼玉西武ライオンズ公式HPより
埼玉西武ライオンズ公式HPより

 松田宣浩(ソフトバンク)、今江敏晃(ロッテ)を筆頭に、今オフも6名の選手がFA(フリーエージェント)市場に名乗りを挙げた。選手たちの本音のひとつにあるのが「より高く買ってもらいたい」だろう。

「お金より野球」…生涯ライオンズを貫いた西口文也

 もちろんプロが金銭的評価を求めるのは当然のことであり、選手個々の美学の問題でもある。メジャーでは当たり前のことでもあり否定できないが、「一筋」「一途」という美しさが尊重される日本だけに「お金で動いた」と言われるのも事実。声がかからぬ場合「身の程知らず」とさえ言われる。FA選手にとって覚悟せねばならぬリスクである。

 一方で、十分にFA宣言できる実績を残しながら宣言せず、「●●一筋」を貫いた選手もいる。その代表格が、先ごろユニフォームを脱いだ「西武の大エース」通算182勝の西口文也(43)だ(金額はいずれも推定)。

 和歌山商業高校時代は3年連続地区予選で初戦敗退。夏の予選で1つも勝ったことがない選手(ちなみに西口は高校生当時、内野手)がプロで100勝以上したのは、松本幸行(元中日)、西口ら5名しかいない。

「西口は立正大学で投手に専念し頭角を現すと、ドラフト3位で西武に指名されました。入団2年目の1996年に16勝を挙げると、翌年には15勝でMVPに輝き、1998年も13勝で2年連続最多勝利&奪三振王の二冠王となった。その後も1999年14勝、2000年11勝、2001年14勝、2002年15勝を挙げ、7年連続2ケタ勝利という偉業を達成している。FA権を得られる9年目(現在は8年)の2004年に10勝を挙げると、33歳になる10年目は自己最多の17勝5敗。34歳のこの年が、西口にとって最大の売り時だったのは間違いないでしょう」(スポーツ誌記者)

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