中谷美紀も老け顔と健康被害に!? ヴィーガンと菜食主義のコワイ落とし穴

デイリーニュースオンライン

中谷美紀オフィシャルウェブサイトより
中谷美紀オフィシャルウェブサイトより

 女優の中谷美紀(39)がベジタリアン生活中に深刻な体調不良に陥ったことを明かして話題になっている。菜食主義は健康的なイメージがあるが、それとはまったく逆に「健康を損なう」「老ける」といった見方もある。これをきっかけに、ネット上ではベジタリアン生活が健康に及ぼす影響について議論が巻き起こっている。

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ベジタリアン生活で肉体・精神に深刻な不調?

 中谷が健康被害を告白したのは11月4日に出演した『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)。司会の中居正広が中谷に「仰天したエピソード」を尋ねると、インド旅行をきっかけに「お肉を食べなかったんですよ、6年間」とベジタリアン生活を実践していたことを明かした。

 続けて中谷は「ベジタリアン生活で体力が尽き果ててしまった」と語り、健康被害があったことを示唆。その具体例として「めまいや突発性難聴が起こった」と告白した。さらに肉体だけでなく「機嫌は悪いですし、人と口を利きたくなかったですし」と、精神にも悪影響を及ぼしたと吐露している。

 近年は肉や魚だけでなく卵やハチミツなど動物性の食品を一切摂取しない「ヴィーガン」が注目され、菜食生活を送っている人は決して少なくないが、その流れに一石を投じる発言だったといえる。この話題を受けてネット上では以下のような意見が飛び交った。

「確かに菜食主義は体調を崩す人が多い」
「やっぱり肉を食べないとダメなんだ」
「ベジタリアンは年取ると顔がシワシワになっちゃうイメージ」
「徹底してると血糖値が下がりすぎて脳とかに影響出てくるからね」

 その一方、中谷の意見に批判的な以下のような声もある。

「単に栄養学的な知識が足りなかっただけ」
「難聴は別の原因だろ、菜食が原因だと思い込んでたらヤバイのでは」
「ただやみくもに動物性食品を避けてたんじゃない? 勉強不足」

 ベジタリアン生活を送っている芸能人は意外に多いが、特に女性タレントは「老けた」といわれやすい。肉好きを自称しているようなタレントの方が若々しいイメージを保っている場合が多い。これは決して印象論ではなく、穀物・菜食中心の食事法「マクロビオティック」の専門家の間でも以前から指摘されている。だが、ベジタリアンが多いハリウッド女優などは美貌を保っているケースが目立ち、菜食主義でも健康に生活している人は少なからずいるため、判断がつきにくいところだ。

ヴィーガン賛美から一転して否定の人たち

 中谷のように健康を崩し、ベジタリアン生活をやめた人は少なくない。アメリカでは、人気女性ブロガーのジョーダン・ヤンガー(25)がヴィーガン生活と決別したことが大きな話題になった。

 ヤンガーは2013年、23歳の時にヴィーガンになり、その食生活をブログやインタグラムで公開。当時は原因不明の胃の不調を感じていたが、菜食主義になった途端に改善したという。毒素が抜けて全身にエネルギーが満ち溢れてくるようにも感じたといい、そのポジティブな内容で多くの読者を集めた。

 ところが1年後、ヤンガーの健康的だった肌はオレンジ色になってシミが増加し、髪の毛は抜けてバサバサに。さらに体重が11キロも減少し、生理が来なくなったという。医師に相談したところ「オルトレキシア(健康的な食生活に執着しすぎる摂食障害)」だと診断され、2015年5月に栄養士らのアドバイスによって回復。動物性食品を食べるようになると肌の色が普通に戻って髪の毛が濃くなり、体重も元に戻ったという。

 ヤンガーは菜食主義との決別をブログで発表し、一部のヴィーガンから壮絶なバッシングを受けた。それにめげずに11月には自身の体験を綴った著書『ブレイキング・ヴィーガン』を出版。いかにバランスのいい食事が大切であるかを訴えている。

 日本でも「菜食料理人」としてヴィーガン生活を送っていた人気ブロガーの男性が、2月に「僕が菜食をやめた理由」と題した記事をブログに投稿して話題になった。男性は20代前半から約9年間にわたってヴィーガン生活を送り、マクロビオティックの専門店を開業するほどの熱の入れようだった。

 だが菜食生活5年目から大量の発汗や発疹が頻繁に起こり、さらに体臭が悪化。白砂糖を摂取していないのに虫歯になりやすくなり、風邪からの回復も遅くなった。強い空腹感や集中力の欠如をともなう「低血糖症」の症状まであらわれたという。

 その後、オーストラリアに移住した男性は急性膵炎と鉛中毒で倒れるという経験をする。健康的な食生活を送っているはずなのに体調不良の連続に悩んだ男性は医師に相談。これまで絶っていた肉や魚、卵などを取り入れた食事に変えると、やはり途端に体調が回復したという。この男性も決別後に一部の過激なヴィーガンから大バッシングされている。

流行に乗っかるだけでは…しっぺ返しの危険性

 菜食も度が過ぎると不健康になってしまうのだろうか。

「ほとんどの人は何かしらの体調不良を抱えて菜食に移行します。それによって始めは健康が回復し、菜食を妄信するようになりなす。しかし徹底した菜食を続けると栄養が偏って、いずれ別の深刻な不調が発現する。健康的な食生活のはずなのになぜ?と理解できないケースが多い」(マクロビオティック専門家)

 だが、ベジタリアンでも健康に生活している人はいる。なぜ深刻な体調不良に陥ってしまう人と、そうならない人がいるのだろうか。

「当然の前提として菜食が体質的に合う・合わないがあります。また、健康的に長期の菜食生活を送るためには栄養学の知識が十分でないと難しい。十分な栄養を摂るためにはお金も手間もかかります。億万長者のセレブならいざ知らず、一般人が『肉を食べない』という意識だけで始めると栄養失調になってしまうことが多い。特に日本だと菜食はタンパク質不足になりやすく、肌や髪の健康を損なって『老けて見える原因』になります。自分の体質に合った食生活を見つけることが大事でしょう」(同)

 菜食主義は「健康」の観点だけでなく、動物愛護や宗教など思想信条も絡んでくるので難しいところ。しかし少なくとも、厳格な菜食は「オシャレ」「流行してるから」といった安易な理由で手を出すと手痛いしっぺ返しを食らいそうだ。

(取材・文/佐藤勇馬)

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