元公安警察に直撃! 米情報機関「CIA」の実態とは? (5/9ページ)
映画に登場するCIAを嘘と言い切ることはできないと語るK氏
――マインドコントロールを受けたCIAエージェントが登場するというのもよくある設定ですが、そういった事例は実際にあるのでしょうか?
K氏:オウム真理教の時にも、マインドコントロールされた東京の警察官が関与しているといった話題が上がりましたよね。
催眠術師や心理学者などの専門家が関われば、薬を使わなくても、ある程度のマインドコントロールはできます。私も何度かやった経験はありますが、マインドコントロールの何が怖いかというと、「◯◯というサインを送ったら、あなたは△△する」と他人に植え付けられることです。これが「えっ!」と思うくらい(簡単に)できるものなんですよ。
かけられた人間は自分がかかっているとはわかりませんし、わからない状態でやったことを犯罪として問えるかどうかも問題になります。一方でかける側は、ある目的をもってやったことであれば裁判がどうというのは気にしません。
結果については幹部が責任を持つという形で実行していますし、どうせやった人間はいなくなりますからね。
――いなくなるんですね......。
K氏:顔を変えるなどして、いなくなりますね。
アメリカだと、例えば敵国の有能な幹部なりスパイなりが亡命したいといった事案が発生した場合、100人までは亡命を受け入れるという法律があるんです。そこで受け入れられた亡命者には名前から何から何まで新しく作られた、全く違う人格が用意されます。その上で守ってくれるんですよ。