元公安警察に直撃! 米情報機関「CIA」の実態とは? (8/9ページ)
実際に人間が見た、聞いた、触った、感じたという情報が一番だと私は思っています。
もちろん公開情報や電波を傍受して聞いた情報、衛星で見た情報も重要ですが、それだけでは不十分です。例えば、衛生で見るというのはストローをのぞいているのと一緒で、範囲が狭いですよね。そこを拡大して見るには人を送り込むしかありません。
結局のところ、電波(耳)と衛星(目)と人間が三位一体になって初めて「そこに何かがある」という情報を確定できるわけです。
――今後も「スパイ」という職業は必要であり続けるのでしょうか?
K氏:「スパイ」という言い方である必要はないと思いますけど、国が存在する限り「情報収集活動」は絶対に必要です。
どこの国だって公にできないことはたくさんあります。国と国の間には利害関係がありますし、いつ同盟国が倒れるかどうかなんてこともわかりません。そういった世界の流れに対応していくには、常に情報収集活動をしていないといけないわけです。
情報収集活動はいつの時代にも国を守るために必要になります。国を守るために一番必要なのは情報です。
私も経験ありますけど、そんな情報を集めているとなぜか「お前スパイだろ!」って呼ばれるんですよ。ただの民間人です! って返してましたけどね(笑)。
――最後にCIAとは全く無関係ですが、「公安たこ焼き」は実在したのでしょうか?
K氏:具体的に存在したという事実を知っているわけではないですけど、学生運動の時代にそういったことはやっていたと思います。
たこ焼き屋に限らず、売店の店員であり何であり、潜入していたのは間違いないです。それこそ学生そのものとして潜入していたこともあるでしょう。