国有地を60年間も不法占拠…”立ち退き危機”の京都の集落を直撃した (2/2ページ)

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 ただ、実際には防災の意味合いが強いらしい。昨今、気象の変化が著しく、大きな水害が毎年のように起きるようになった。事実、2012年には、衣笠開キ町も水害があり被害があった。

 川沿いには、突っ張り棒で強引に土台を作っている場所も多く、いざ大水が来た時には、簡単に壊れて、そのまま下流に流されて事故になる可能性は高い。

 今まで、京都市は「立ち退き命令」を出すことにより住人から反発を食らうことを恐れていたが、それよりも大きな水害が発生した際に世論から「今まで何もしてこなかった罪」を問われる方が厄介だと認識したのではないだろうか? 夏の水害の季節までに、話はまとまるのか、気になるところである。

文・村田らむ(むらたらむ)
※ライター・イラストレーター・漫画家。ホームレス、新興宗教、犯罪などをテーマにした体験、潜入取材を得意とする。著書は『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)など多数。近著に『禁断の現場に行ってきた!!』(鹿砦社)がある。
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