清水富美加の出家とブラック批判、芸能事務所の透明化問題|やまもといちろうコラム (4/4ページ)

デイリーニュースオンライン

 芸能界であれゲーム業界であれ、基本的には「やりたいやつはゴマンといる」世界ほど、不合理な大人の世界で生き抜こうとする、若い人を買い叩く仕組みが温存されるという状況はあるんじゃないでしょうか。ビジュアルの良さ、演技や才能があるだけでは駄目で、気に入られて売り出されてナンボという世界だとするならば、精神的に向かない人はどうしても不安定になるのは間違いありません。

 じゃあどうするか、と言ったら、ガラス張りにするしかないんじゃないですかね、というのが私の結論です。ギャラや所得とか個人的な問題は別として、労働条件など契約関係や資金の使途を厳密に区切って、第三者の弁護士を入れて管理する的な。若いころから芸能界に入ってちやほやされているところに、売れているからと言って多額の現金を渡したらどうなるか分からない世界だと言われればそうかもしれないし、華やかな世界を求めて芸能界に足を踏み入れる本人も、またそういう未成年の我が子を送り出す親も、ひょっとしたらいろんなタイプの、まあ、ややこしい感じの、話の通じない風の、人たちもいるかもしれない。

 それこそ警察も弁護士もどんな業界であっても不祥事はあるので100%は無いとは思う一方、時代に合わせて業界の体質を改善していく努力は、どこかで図っておくのが良いのではないかと思うわけですね。

 ある程度そういうところを綺麗にしていく努力を払っていけば、それこそ高須クリニックの高須克弥せんせ(72)が受けたという某芸能事務所からの「接待」を思い切り西原理恵子女史(52)が漫画にしてしまうような世界も減っていくのではないかと思う次第です。

 ハニートラップは本当に怖ろしいかもしれませんが、他のあらゆる業界と同じく、時代に合わせた良い働き方を提供できる業界であってほしいと願っています。私もきちんと家庭を大事にして来年も愛妻バレンタインチョコレートをもらいたいです。

著者プロフィール

やまもといちろうのジャーナル放談

ブロガー/個人投資家

やまもといちろう

慶應義塾大学卒業。会社経営の傍ら、作家、ブロガーとしても活躍。著書に『ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」』(宝島社新書)など多数

公式サイト/やまもといちろうBLOG(ブログ)

やまもと氏がホストを務めるオンラインサロン/デイリーニュースオンライン presents 世の中のミカタ総研

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