侍ジャパンWBC2戦目も勝利!打線は好調も… (2/3ページ)

まいじつ

でも、(交渉は)付け入る隙が全然なかった(笑)」

試合は、大方の予想とは異なり、二回裏にオーストラリアの7番打者デサンミゲルに本塁打が出て、日本が最初に失点を喫した。

無警戒だった豪先発投手を打ち崩せなかったが…

一方で日本の打線は、あまり警戒をしていなかったアサートンを攻めあぐねていた。投球内容が適度に“荒れている”というもので、捕手の構えたところに球はいかないものの、打者が狙い球を絞れない投球で、回を重ねるごとに徐々に球速も上がっていった。“低めの見極め”の用心を促した稲葉コーチの展開が外れたのだ。

「前日のキューバ戦で打線が11点を奪う猛攻を見せたためか、強引なバッティング、大振りが目立ちました」(プロ野球解説者)

結局、日本はアサートンを打ち崩せずに、五回表にようやく代わったオーストラリア2番手投手ウェルズから、前日4安打1本塁打の松田が犠飛を放って、同点に追いつく。

そして、その1対1の均衡が破れたのは、七回表。前年日本一チーム、北海道日本ハムファイターズの四番打者を務める中田がレフトスタンドへ本塁打を放ち勝ち越し。中田はこの本塁打が今大会の初安打。これでベンチと球場の雰囲気が一変した。その中田の一撃をモニターで見ていた菅野は、それまで発表していなかった投球談話を出した。

「打ちにくるバッターが多いので慎重に行きました。また次につなげたいですね」

本塁打で勝ち越した直後なので、表情はほぐれていた。一方、中田はベンチに腰掛けるなり、広報を介して談話を出す。

「菅野が一生懸命に投げていたんで、打てて本当によかった」

投打の選手がともにエールを送るような談話だった。チームの雰囲気はさらによくなったようである。

さらに、小久保監督、稲葉コーチともに「大きかった」と評したのは八回表の攻撃。四番打者の筒香嘉智が駄目押しの2点本塁打で勝利を引き寄せた。左右の大砲が本塁打そろい踏みを見せたが、首脳陣はその呼び水となった青木宣親の四球を「大きい」と語っていた。

「侍ジャパンWBC2戦目も勝利!打線は好調も…」のページです。デイリーニュースオンラインは、WBCMLBオーストラリアプロ野球スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る