日産「NISMO」ブランドを強化、NISMOの歩んだ道を振り返る (2/4ページ)

イキなクルマで

同年10月には、大森にて営業が開始されます。

■モータースポーツシーンに不可欠な存在

早くも設立翌年の1985年にはWEC JAPAN(スポーツカー世界選手権 日本ラウンド)にて、星野一義氏が駆るシルビアターボCが総合優勝。1986年にもJTC(全日本ツーリングカー選手権)にてマニュファクチャラーズタイトルを獲得するなど、最高のかたちでスタートを切っていきました。その後もル・マン24時間やスパ・フランコルシャン24時間、デイトナ24時間などに積極的に参戦し、好成績を収めます。

国内のレースを見てみても、1993年から始まった全日本GT選手権(現、SUPER GT)は毎年欠かさず参戦しており、多くのファンとともにこのシリーズを盛り上げています。今シーズンはマシンのセッティングが煮詰まらず苦戦を強いられていますが、中盤戦からの巻き返しに期待したいところです。

このようにNISMOは日本の、そして世界のモータースポーツシーンに欠かせない存在となっています。

■ロードカーも展開、認知度向上に大きく貢献

モータースポーツ活動とともに、近年では新たなビジネスとしてNISMOブランドのロードカーも展開しています。かつてはR33型スカイラインGT-Rをベースとした「400R」やS14型シルビアをベースとした「270R」など過激なチューニングメニューを施したクルマも存在しましたが、現在のロードカーは基本的にはマイルドな特性となっているのが特徴です。しかし走りに関しての妥協は一切なく、ワークスの名にふさわしい仕上がりを誇っています。それでは、現行のラインナップを見てみましょう。

 小粒ながらピリリと辛いマーチNISMO

日産を代表するコンパクトカーであるマーチをベースにしたクルマが、マーチNISMOです。正規のラインナップには存在しない1.5リッターのHR15DEエンジン搭載車もあり、カムプロフィールや圧縮比、エグゾーストや電子制御に至るまで細かくチューニング。強化された足周りやボディと相まって、刺激的な走りを実現しています。

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