<不定期連載 壁を打ち破れ!~サンウルブズの挑戦> 上野裕一ジャパンエスアール会長が考える日本ラグビー未来像⑥ 「いまこそ“日本最高峰=世界最高峰”を目指すべき~トップ14との交流→クラブW杯の創設を、日本主導で」 (3/4ページ)
繰り返しになりますが、2019年の地元開催のワールドカップを成功させること以上に、2020年以降の日本ラグビーの発展を考えることこそ重要なテーマだと個人的には思っています。
そのひとつの方策としてトップリーグとトップ14の交流をきっかけとした世界クラブ選手権構想を日本主導で進めていく。
2019年ワールドカップ開催地決定時にもタッグを組むかたちになったフランスを窓口に、その対象をプレミアシップ、プロ12などへと広げていく可能性も十分あるでしょう。
「日本最高峰」を謳うトップリーグですが、2020年以降の成熟したラグビーファンの要求に応えるためには、「日本最高峰」にとどまっていてはいけない。
すでに、単独リーグとしては世界で最も高いレベルのエンターテインメントを提供していると言っていいトップ14のトップクラブがそうであるように、トップリーグのトップチームも世界一を目指す存在になっていってほしいと個人的には思っています。
そして、それこそがスーパーラグビーを知り、ワールドカップも経験することになる日本のラグビーファンの真の欲求に応える唯一の方法でもあるはすです。
「日本最高峰こそ世界最高峰」
それこそがトップリーグが将来的に目指すべき方向性であり、そうすればサンウルブズとの共存も「質の高いラグビーを見たい」「世界と戦う日本チームを応援したい」というファンの欲求を満たしながら、当然可能になる。
次回、2020年以降、日本ラグビー界は具体的にどんなシーズンストラクチャーを導入して、世界と戦いながらファンを満足させていくべきなのか、個人的に考える素案のようなものを示すことにします。
大いに議論が巻き起こることを期待したいものです。