<不定期連載 壁を打ち破れ!~サンウルブズの挑戦>  上野裕一ジャパンエスアール会長が考える日本ラグビー未来像⑥ 「いまこそ“日本最高峰=世界最高峰”を目指すべき~トップ14との交流→クラブW杯の創設を、日本主導で」 (1/4ページ)

ラグビーリパブリック

6月4日におこなわれたトップ14決勝戦には“時の人”マクロン仏大統領も駆けつけた。

 前回からの流れを汲んで、フランスを訪れた際に実感したシーズンストラクチャー再構築の話を続けます。

 すでにワールドラグビーおよびSANZAARは2020年からのウィンドウマンスやスーパーラグビーシーズンの変更を発表しています。現在、6月に設定されているウィンドウマンスは7月になり、その結果、スーパーラグビーは2~6月にかけて中断期間を設けることなくおこなわれることになります。

 当然ながら、日本としてもこの新たな流れに対応するかたちで、国内シーズンのストラクチャーを変更する必要がある。

 前回述べたように、選手のウェルフェアという問題は十分にケアされなければいけないのは当然ですが、日本代表強化という意味では、スーパーラグビーシーズンを終えた後にウィンドウマンスを迎えられるスケジュールは歓迎すべきものでしょう。

 サンウルブズとしてスーパーラグビーの強豪と1シーズンを戦った後にテストマッチを迎えられる。他のスーパーラグビー組との擦り合わせや選手のコンディション調整がしやすくなるのは確かだと思います。

 その一方で、7月にテストマッチがおこなわれるようになった場合、現在8月開幕となっているトップリーグへの影響も必至でしょう。

 2017-18シーズンのトップリーグは8月18日に開幕して、翌1月14日まで続く予定となっていますが、2020年以降もウィンドウマンスやスーパーラグビーとのシーズンの重複を避けて日程を組む場合、再びシーズンストラクチャーの見直しをしなくてはならなくなります。

 その結果、一部にはスーパーラグビー不要論もくすぶっているようですが、果たして、それは日本ラグビーの将来のためになる選択でしょうか。

 個人的には、日本のラグビーファンの中で日本チームのスーパーラグビーからの撤退を望む人はいないと信じています。

 この連載でも何度も触れてきたとおり、参戦からわずか2シーズンの間にサンウルブズ周辺で起きている現象に関して、SANZAARからの評価は非常に高いものがある。

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