民進党代表選に世間は関心ゼロ?誰にも期待されず党消滅カウントダウンへ (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■過去の謝罪と賠償を

 民進党と看板を架け替えても、中身は<民主党>のままだと国民は気づいている。特に政権政党だった3年間(2009〜2012年)にしでかした数々の失態、いや悪事を国民が忘れていないからこそ、民進党の支持率が5〜6%と自ら引き上げる前の消費税率以下なのだろう。大きくいっても、

●経済→異常な円高を放置して株価は底値。求人の低迷で失業者も増加しているデフレ下で、財務省のいいなりに消費増税を決定。

●経済II→<事業仕分け>という醜悪な政治ショーで、日本の科学技術や災害対策予算を削減しながら、人気取り政策の財源が無く過去最大の赤字国債を乱発。

●外交→日米と沖縄県で慎重に進めていた基地移転交渉のテーブルをひっくり返し、米国からの信頼を失った。一方、中国や韓国・北朝鮮には超優遇政策を連発。尖閣諸島近海で発生した漁船?による体当たり攻撃事件でも、中国に最大限の忖度を見せる。

●安全保障→首相官邸に出自の不明な外国人を出入りさせて、国家機密が数百件、流出した(注5)。

●皇室→ 宮内庁のルールを破り、陛下に習近平との会談を強要。

●震災対応→言い尽くせないほど酷いので、稿を改める。

 挙げていけば、まだまだキリが無い。ようやく下野して反省したかと思いきや、今日の今日まで「自民ガ〜安倍ガ〜」と代案も無しに批判のための批判を繰り返し、重要法案を議論もせず、証拠も無いインネンを付けるだけの政党のまま。これでは代表選が注目されなくて当然だろう。

 ニーズは無いだろうが敢えて予想すると……枝野氏が勝てば、選挙対策狙いの連中も含めて、<共産党アレルギー>を理由に離党者が続出するはず。前原氏が勝てば党内はいったん落ち着くかも知れないが、エセ自民党のような政策では求心力が無く、党勢がさらに低下して社民党並みとなるかも知れない。どちらにしても、解党的出直しが必要なのは変わらない。

 ——やたらと「謝罪と倍賞」を求めてくる韓国と親和性が高い民進党だけに、本気でやり直すには自分たちの過去を反省して、まず国民に対して謝罪と賠償をすべき。民進党の賠償とは、国益にかなった政治をすることだ(注6)。あ、ここでいう国(民)とは中国、北朝鮮、韓国ではなくて、日本のことですよ——念のため。

(注1)民進党代表選…9月1日。
(注2)お笑い要員…玉木氏とか小西氏とか…etc.
(注3)前原氏と共産党…共産党と近い小沢一郎氏が前原氏に接近中。以前ほどのアレルギーは無いかも知れない。
(注4)最新の世論調査…FNN(フジニュースネットワーク)と産経新聞の合同調査。
(注5)機密流出…飯島勲元内閣官房参与の証言に因る。
(注6)国益にかなった政治…普通の国の普通の政党なら、言うまでもなくそうするのだが。民進党だから…。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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