真木よう子は誰に騙された?アマを装うプロが横行する”コミケビジネスの盲点” (2/3ページ)

デイリーニュースオンライン

■サブカル界のディーバはなぜオタクに嫌われた?

 では、なぜ当初から「マンガ好き」を公言し、Twitterでも丁寧なリプライで神対応とまで言われた真木がここまでコミケ周辺で嫌われたのか。単に芸能人だからという訳ではない。一方では、叶姉妹が8月の夏コミに6時間待ちの長蛇の列を生み、小林幸子も”ボスキャラ”と言われ愛されている。コミケ事情に詳しいマンガ編集者はその差を次のように説明する。

「一番の理由はあからさまに”カネ儲けの匂い”がした点です。元々コミケの理念は”非営利のアマチュア”が発足当時からの基本でした。借金して印刷してる参加者も多い中、話題作り先行のCAMPFIREで知名度を使って800万もの資金を集めるのは反感を買って当然です」

 フジテレビで主演を張る女優なら印刷代くらいのリスクは自分で負うべきだと誰しもが思うはずだ。だが、800万円とは言わないまでも”手弁当”を望んでいた真木には経費を被る覚悟はあったという。結局、「誰かの儲けを出すため」にバジェットは膨らんでいったのだ。

■アマチュアを装ったプロがオタクで金儲けしようとした?

「そもそも周りが”薄い本”を売るのを脇目に、芸能人の威光と言わんばかりにオールカラー・320ページにする必要がどこにあるんでしょう?『そんなの出版社から出せよ』というのが、昔からの参加者の真っ当な声です。わざわざ鈴木心らのプロを使ってマガジンスタイルの体裁を整えたのも、付加価値分を上乗せした高い価格設定にするために見える。アマチュアを装ったプロが金儲けしようとコミケを利用したことがすぐに透けて見えてきました」(同編集者)

 ちなみに叶姉妹はオマケ付きのフルカラー冊子を定価2000円で販売し、買った3000人全員にサイン(事前)した上、グッズが売り切れた後も無料で名刺を1万人に配っている。かたや、北尾氏が企画した真木のサイン入り本は2万円からの価格設定であり、受ける印象がまるで違う。真木ほどの筆まめなら、写真だけカメラマンが撮り、自分のテキストを載せればミニマムの予算は何分の1にも抑えられたはずである。

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