いつもの村田大志。竹本竜太郎、ついに。サントリー同期組、決戦への充実。 (1/2ページ)
ハイボールのキャッチもうまい。安定感のあるCTB村田大志。(撮影/松本かおり)
いきいきとした表情。竹本竜太郎は「仲間にエナジーを」。(撮影/松本かおり)パナソニックの司令塔、ベリック・バーンズはサントリーの13番を警戒しているそうだ。
村田大志。サントリーのアウトサイドCTBはいつも気のきくプレーをする。
1月13日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる日本選手権決勝(トップリーグ1位決定戦/サントリー×パナソニック)では、持ち前の幅広く守れる能力をチームに期待されている。ターンオーバーからのトランジション(攻守の切り替え)を得意とする相手を反応良く止めたい。
攻撃時にはスペースを見つけ、そこに走り込む決定力あるバックスリーに好球を渡す役となる。
早大から入社して今季が7年目。シーズンの勝負どころに、最高のコンディションで臨む術も身につけている。「この1年やってきたこと、成長したことを出す。(シーズン最後の試合を)1年でいちばんいい試合にしたい」と話す態度にも落ち着きがある。
「パナソニックは、とりあえずボールを動かすというより、スキがあるところを必ずついてくるイメージです。強いFWを前に出させたらバーンズが自由に動く。全員が強いボールキャリアーなので、我慢強くディフェンスしないと。アタックも我慢が大事。そして精度が求められる。スペースができた瞬間を見つけ、そこを攻める」
パナソニックとの戦いは、いつも一筋縄ではいかないと知っている。
だからこそ、村田のような存在が勝負の鍵を握る。
その村田と同期入社で同じ長崎出身のFB竹本竜太郎(長崎北出身。村田は長崎北陽台出身)も、日本選手権決勝出場予定の23選手の中に名を連ねた。
こちらは、中堅ながら日本ラグビーの頂点を争うような大舞台に立つのは初めてのことだ。「パナソニックは、ミスを突いてくるのがうまい印象です。