遭難・消失・解体・侵略など、Googleマップのせいで大変なことになってしまった7つの事案 (7/7ページ)
ニカラグアがグーグルマップのミスのおかげでコスタリカに侵入してしまったのだ。だが、こうした危険な過ちはそう珍しいことではない。
昔の地図製作者のように、国同士が国境を巡って揉めている時、グーグルマップには(文字通り)一線を引いてやるという大切な役割がある。
中世とは違い、グーグルにはそれぞれが主張する国境をすべて地図に表示するだけの十分な技術力が備わっているはずだ。
にもかかわらず、そのような如才のなさを示すのではなく、グーグルはアクセスした国の主張に基づく世界地図しか表示していない。ある政府が別の国の政府や国境紛争を承認していなければ、それが表示されることはない。
例えば、アメリカはクリミアを「占領地」とみなしている。そのため、アメリカでグーグルマップを利用するとクリミアは点線で区切られており、その地位に疑義があることが示唆される。
しかしロシアでグーグルマップを利用すれば、クリミアは紛うことなきロシアの一部であり、国境の問題はないことになっている。
このように政治とは距離を置こうとするグーグルであるが、デリケートな状況に陥ったこともあった。
ある時は、まるで第三次世界大戦の勃発でも煽っているかのように、ドイツの港をオランダのものにしてまった。
それだけではない。インドの高等裁判所は、グーグルがマップに軍の基地を表示したことを激しく非難した。何しろその基地は宿敵パキスタンとの国境付近にある極秘の基地だったのだ。
References:7 Times Google Maps Straight Up Ruined People's Lives | Cracked.com/ written by hiroching / edited by parumo