いつの時代も「まだまだ世界は捨てたもんじゃない」心温まる歴史上の8つの出来事。 (2/8ページ)
・2. ささやかな食糧作戦:ベルリン封鎖時の心温まるミッション
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ゲール・ハルヴォーソン大佐は、"ベルリン・キャンディ・ボンバー"または"翼フリフリおじさん"としても知られている。
ハルヴォーソンはベルリンへの空中からの物資輸送時のパイロットだったが、あるときベルリンに立ち寄ったときに30人のドイツ人の子どもたちに出会った。そこで子供たちから自分たちの自由のために、フライトを続けて欲しいと言われた。
ハルヴォーソンが子どもたちにガムをあげると、子どもたちはたちまちそれを分け合って、包み紙をとっておいて残り香まで楽しんでいた。
胸にくるものがあったハルヴォーソンは、子供たちに、飛行機がきたら翼を震わすのをよく見ているよう言った。それから、彼は任務の合間に、配給のチョコレートを小分けにしてパラシュートで包み、次のベルリン飛行のときに、飛行機の翼を震わせて合図して、窓からチョコの包みを投下した。
最初はハルヴォーソンが個人的に行っていただけだったが、空中補給作戦の司令官であるターナー将軍がこのことを聞きつけ、正式に許可を与えた。
まもなく、アメリカのキャンディメーカーがドイツの子どもたちのために大量のキャンディを輸出し始め、ほかのパイロットたちもほぼ全員がこの作戦に参加した。