長嶋茂雄と松井秀喜「巨人軍監督」極秘会談、独占スクープ全内容 (3/5ページ)
「それは王貞治ソフトバンク会長(78)です。まだメジャーに松井がいた頃、王さんが旧知の記者に“松井の巨人監督はないよ。ナベツネさんが怒っているから”と話していたそうなんです。この時点で、松井監督の目がなかったのは確実でしょうね」(スポーツ紙記者)
しかし、“監督NG”の状況は、松井の現役引退を境に一変。巨人軍の監督人事について、ナベツネ氏の口から“松井”の名前が出るようになったのだという。「担当記者の囲み取材の中で、“ポスト原”の有力候補として、松井の名を挙げるようになったんです。まず原監督の下で帝王学を学ばせて、それから監督就任というのが、ナベツネさんの構想でした」(巨人番記者)
激怒していたはずのナベツネ氏が、“松井監督構想”を公言。ここから巨人のラブコールは本格化していったようだ。そして“松井監督誕生”へ向けて、大きく舵が切られたのが2015年。契約満了を迎える原監督の後任として打診されたのだ。「当時の堤GMが密かに渡米し、松井に監督要請をしたそうです。しかし松井は、これを固辞。堤GMは、“松井が受けなれば、順番を逆にして、由伸を監督にするしかない”と、後輩の名前まで持ち出して説得したといいます」(前同)
当時、高橋由伸はまだ現役選手。監督就任となれば、当然現役続行は難しくなる。「それでも松井は受けなかった。“順番なんて気にしないでください。彼には務まりますよ”と、由伸を推したそうです」(同)
結果、由伸は現役引退し、巨人の監督に就任。現在に至るというわけだ。
■「僕には監督をやる自信がありません」
と、ここまで松井の監督就任をめぐる歴史を振り返ってきたが、ここで話を、ミスターと松井の“極秘会談”に戻そう。本誌がキャッチしたミスターと松井の“極秘会談”。そこではいったい、どんな内容が話されていたのか。
「ミスターは常々松井に“巨人の監督になれ”と言っていましたが、この日、改めて監督になるように、今までないほどの熱意を込めて頼んだんです。