若者の血を輸血し老化を防ぐ治療法「アンブロシア」は既に行われていた。本当に有効なのか? (2/5ページ)

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・若者の血液を飲むと老化防止になるという研究結果は本当なのか? : カラパイア

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・動物実験からヒントを得る

 34歳のカラマジンは、スタンフォード医学校を卒業した後、2016年にアンブロシア・メディカルを創設した。

 若いネズミと年老いたネズミを外科的に結合させ、両者の血液が混合するとどうなるか、その影響を観察したいくつかの研究論文を読んで、彼は若者の血を高齢者に輸血すれば、老化をストップ、少なくとも遅らせることができるのではないかと考えた。

 ネズミを使った実験では、年老いたネズミが一時的に強くなり、健康状態もわずかだが改善したのだという。カラマジンは、同じことが人間にも応用できると自信をもった。

 2016年夏、カラマジンは8000ドル以上の参加費を負担した35人の被験者を対象に、臨床試験を行うと発表した。

 この実験で、被験者たちに若者の血漿2リットルを注射して、その経過をみた。信じられないことだが、この実験に際して、食品医薬品局(FDA)の認可を受ける必要はなかったという。

 というのは、これは定着した医療処置として長いこと行われている単なる輸血技術だからだ。ただひとつ違うのは、その目的だけだ。

 アンブロシア・メデイカルの輸血は、危機的な体の状態を治療するためのものではなく、アンチエイジング治療としての輸血なのだ。
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