若者の血を輸血し老化を防ぐ治療法「アンブロシア」は既に行われていた。本当に有効なのか? (3/5ページ)

カラパイア



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・すでに患者に輸血を行っている

 「全米、ヨーロッパ、オーストラリアなどから、たくさんの人が、この治療を受けにやってくる」カラマジンは語るが、若者の大量の血を喜んで提供してくれる血液バンクを探すのは難しい。

 血液バンクは年齢で血液を分けていないし、若返り目的で血を売ることはないからだ。しかし、カラマジンはなんとか協力者を探し出し、これまで150件以上の輸血を行ったという。

 患者の中には、リピーターもいるらしい。臨床研究は去年の1月に終わっているはずだが、その結果はまだ公表されていない。

 カラマジンは、結果を早く世界と共有したいので、最終的には論文審査のある専門誌に発表するつもりだと言っているが、いまだ実現していない。


・診療所はまだ開設されず

 アンブロシアは、この2年以上、マスコミの注目を集めてきた。

 去年の秋に出された最新の論文では、カラマジンはニューヨークに診療所を開いて、もっとたくさんの人たちにこの治療を体験してもらえるようにする予定だと発表したが、診療所はまだオープンしていない。

 しかも、アンブロシア・メディカルは、サンフランシスコやタンパでは若い人の血を輸血しているわけではない。対象年齢制限は、35歳から30歳に引き下げられたが、1回の輸血料金は8000ドルから1万2000ドルに引き上げられている。

 カラマジンは、自社が提供する若者の血の輸血について、だんだん慎重にものを言うようになったが、この治療は人々にとって真に最良な医療費の使い方で、特定の症状をもつ患者は、すぐにでもこの治療を受けるべきだと、相変わらず言い張っている。
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