令和で話題の万葉集に「浮気された恋の歌」が。生々しくて共感必至 (2/5ページ)
■久々に会った彼氏への、とある不満
続いて2首目!
恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛しき 言尽してよ 長くと思はば (巻四・六六一)
(古橋信孝・森朝男/2008 『万葉集百歌』青灯社)
気になる現代語訳は……?
恋い続けて久しぶりに逢った今の時だけでもせめて、真実の、良い言葉を尽してください。この関係を長く続けようとお思いならば。
(古橋信孝・森朝男/2008 『万葉集百歌』青灯社)
久しぶりに彼氏と会ったのにケンカばかりしちゃう、という人が共感しまくる歌がこちら。ほんっとに男性って、女性がほしい言葉をくれないもの。それは1200年前から変わらないんだね。
気になるのが最後の「この関係を長く続けたいのなら」っていう部分。
え、大丈夫なのこの2人? なんか今にも別れそうだけど!
でもまぁ、女性が破局を考えちゃうほど「言葉」は大事ってこと。あ~、「愛してる」って言われたい!
■死んでほしいくらい愛おしい
3首目! どんどん行きましょう!
うつくしと わが思ふ妹は 早も死なぬか 生けりとも われに寄るべしと 人の言はなくに (巻十一・二三五五)
(古橋信孝・森朝男/2008 『万葉集百歌』青灯社)
えっ……死!? なんだか雲行きのあやしいこの歌の現代語訳がこちら。
いとしいと私の思うあの子は、早く死んでくれないか。生きていたとて、私に靡くだろうとは誰も言ってくれないのだから。