ライオン・キングのような「動物の王」って本当にいるの? ライオンの生態について飼育員さんに聞いてみた! (4/5ページ)
一人の飼育係として改めて映画を見直すと、ライオンの産仔数が1頭だけとか、一夫一妻制のような表現、それ以外の動物たちの各種行動の意味など、所々で現実と異なるシーンが見受けられましたが、 動物の行動を把握した上でのアレンジであると感じました。生物学の固定観念に縛られていては、ライオン・キングのような感動的な映画は生まれないですし、発想力の豊かさを感じました。
※ナイルチドリはナイルワニの口の中に残った肉片を食べるという説がある。ただし正確な記録は残っていない
――動物園でライオンを見る際はどのような点に注目するといいですか?
大賀さん 個人的には、ライオンの「威風堂々とした雰囲気」を見ていただきたいですね。
――ありがとうございました。
やはり実際には『ライオン・キング』のようなライオンを中心とする王国が生まれる可能性はないようです。肉食動物と草食動物が同じ空間で過ごすことはあり得ないのですね。
一方、リーダーの息子がそのままリーダーを継ぐということはないものの、リーダー争いは非常に過酷なようです。
現在公開中の『ライオン・キング』は、フルCGリメークということで注目されています。