超話題“タブー上等”昼ドラ『やすらぎの刻~道』Pが語る現場裏話!【後編】 (5/7ページ)

日刊大衆

『郷』で巻き起こる、老人たちのバカバカしいエピソードと、『道』の深刻さ。さっきまで笑わされていたと思えば、次の瞬間には泣かされているという。倉本先生はそのギャップも計算して脚本を書かれているわけですね。

 もちろん。2つの物語があって、どこで入れ替わるかも不定期で、そういったところは、本当に細かく作戦を立てて、構成されていますね。なぜ、ここで『道』から『郷』に移るのか。

 かと思えば、現代の『郷』の菊村の部屋に、しのと三平がやってきて「早く続きを書いてください」って懇願したり。このシーンはこのドラマにしかできないことですし、あれを最初に脚本で読んだ時は、鳥肌が立って、のけぞりましたよ。

 終戦記念のあたりに、あえて『郷』では無礼な芸人軍団をぶちのめすコメディみたいな話をやって、それが終わったと思ったら、『道』では、戦争が激化し、兄が亡くなり、立て続けに悲劇が畳み掛けてくる。そのギャップ。その構成、凄いと思います。

――最近は、菊村の周囲には亡くなったはずの方が現れるようになりました。いよいよ、彼自身も、現実と夢が交錯し始めているようですが。

 そういうふうに思った人もいたようですね。どういう取り方をしていただいても構いません。

 確かに、亡くなった妻の律子(風吹ジュン)が出てきていたり、姫(八千草薫)も幽霊ででてきたり、お父さんの幽霊(梅宮辰夫)も出てきたり。

――梅宮さんの登場は驚きました。あまりアナウンスされていなかったような気がしますが。

 ほとんどアナウンスしていないですね。やはり、局で宣伝してもらえるのは、圧倒的にゴールデンタイムの番組が中心なので、宣伝は自分たちでしなきゃいけないと思っています。

 放送の中で、次につながる“話題提供”を自分たちでしていくように心がけていますね。

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