海面上昇による洪水で2050年までに3億人が家を失うとの予測(アメリカ) (1/4ページ)

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海面上昇による洪水で2050年までに3億人が家を失うとの予測(アメリカ)
海面上昇による洪水で2050年までに3億人が家を失うとの予測(アメリカ)

Image by Ria Sopala from Pixabay

 気候変動により海面がどんどん上がってきている。このまま海面上昇が進めば、2050年までにはこれまでの予測の3倍以上の人たちが影響を受けることになる、と新しい研究が報告している。これによって家を失う人たちは3億人にものぼるという。

 さらに地球温暖化に対する対策を行わなければ、2100年までに6億3000万人が海面上昇の影響を受ける恐れもあるそうだ。
・海面上昇により洪水による被害が拡大

 米国の非営利団体クライメート・セントラルが『Nature Communications』(10月29日付)で発表した研究によると、毎年家が洪水に見舞われる人たちは2050年までに3億人に達するという。さらに満潮時の海面は、現在1億5000万人が暮らす地域よりも上に定着することになる。

 この新しく発表された数字は、これまで予測されてきた8000万人を大きく上回るものだ。

 海面上昇は、人為的活動によって排出された温室効果ガスの影響により、氷床や氷河が解けて海水が増加することで起きている。というのが多くの科学者らの見解だ。

 特に沿岸部では洪水が発生しやすくなり、インフラや作物の被害のみならず、都市全体が危険にさらされることになる。

 21世紀中には海面が0.6~2.13メートル上昇する見込みで、それ以上に上昇する可能性も指摘されている。
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