野球日本代表・稲葉監督と9人の選手「男泣き感動秘話」 (2/4ページ)
千賀は右肩の違和感、筒香はメジャーに挑戦する大事なオフなので致し方ないんでしょうが……」(稲葉監督を知る球界関係者)“日本のエース”と目された千賀の辞退に、ライバルの韓国代表監督が大喜びしたという報道もある。
「プレミア12はシーズン終了後すぐに開催されるため、敬遠する選手が多いんですよ。実際、水面下では辞退を申し出た選手が続出していたようです」(前同)
あるNPB幹部は、「パ・リーグのホームラン王の山川穂高と打点王の中村剛也の西武コンビが不参加なのは、本当に痛い。王さんもよく言っているが、“国際試合はパワーがものをいう”わけだから、大きいのが打てる選手は不可欠だったのに」と、不満を口にする。
こうした事情を知ってか、ソフトバンクの“熱男”こと松田宣浩は、代表に選出されるや、「世界一を取りにいく。疲れていないと言ったら嘘になるけど、オレは骨が折れていない限り(代表に)行くよ。痛いところがあっても、チームに求められているなら絶対に行く」と、代表チームへの愛を語っているが、こうした選手ばかりではないのだ。
実際、ベストメンバーで臨めないのは国際試合にはつきものだという。
「06年の第1回WBCのときは、中日の落合博満監督が“選手を出さない”と言って波紋を呼びました。思うようにチーム作りができなかった王貞治監督を見かねて、側近の一人が“これじゃ約束が違うから、監督を辞退したらどうか”と助言したといいます。