巨人への離縁状と生卵事件も! 長嶋茂雄と王貞治「魂の名勝負秘話」 (6/6ページ)

日刊大衆

星野仙一が北京五輪の監督に決まったあとも、“仙ちゃんだって、途中で降板するかもしれないから”と言って、監督を諦めていませんでしたからね」(前同)

 五輪への執念が、壮絶なリハビリを可能にしたのだ。

 最後に紹介する名勝負は、【00年のON対決】だ。巨人には生涯戻らない覚悟で飛び込んだ福岡の地で、苦節6年――ついに、巨人と日本シリーズを争う日が訪れる。しかも、相手は“永遠のライバル”長嶋だった。結果は4勝2敗で巨人に軍配が上がったが、「王は、巨人に、そしてミスターに勝ちたくてしかたなかった」(王をよく知る人物)という。

 そんな王の執念が実ったのが、19年の日本シリーズだ。原辰徳率いる巨人と、工藤公康率いるソフトバンクが日本一を争った。結果は、ソフトバンクが巨人を4タテする圧勝。巨人を討ち、念願果たした王だが、“巨人愛”は失っていなかった。その複雑な胸中が透けるのが、オフの巨人OB会での発言だ。「我々ホークスのほうは、リーグ優勝できなかった。僕としては、来年もう1回、ちゃんとリーグ優勝してジャイアンツと戦いたい」王なりのエールだろう。

 偉大なるON――両者の歩みは、プロ野球の歴史そのものである。

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