何故人は誰もいない場所で霊を見るのか?ストーン・テープ・セオリーと「地縛霊」の関連性 (2/10ページ)

カラパイア

死ぬべき運命にある人間のため息、救われない誓い、成就することない約束それぞれの分子のまとまった動きが永遠に滞留し、移ろいやすい人間の意思の証拠となる」バベッジは、これを隠喩的な意味で言っているのではなかった。

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Peter H from Pixabay

・地縛霊の正体は建物か?

 1882年に心霊現象研究協会が発足したとき、「場所の記憶」の概念は、協会の初期の活動や理論の多くの重要な要素となった。

 1885年には、物理学者で協会会長のエレノア・シジウィックが協会誌の記事で、幽霊とはいったいなにかを説明し、それが家や建造物に現れた場合は、人間の脳に影響を与え、幻覚を引き起こすようななにかが、建物そのものにあるのではないかと仮定した。

 同協会会員の研究者フレデリック・W・H・メイヤーは、1903年に出版した『Human Personality and Its Survival of Bodily Death』の中で、シジウィックの一節を長々と引用している。

 シジウィック自身は、信頼できそうなこととは思えないとして、この説にあまり納得していないことは注目に値する。

 「証拠の特定の部分に一番合致すると思ったから、この説を紹介しただけだ」というが、バベッジがこれまで書いたものに基づいた部分もあり、謎解きのべつのピースのひとつとなっている。

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