レゴブロックは最大で1300年、海中で形を変えず残存することが判明(イギリス研究) (1/3ページ)
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歴史上、子供に最も人気のあるおもちゃの1つといえば、レゴ(LEGO)を挙げる人も多いのではないだろうか。
実は、世界中で人気のこのプラスチック製のおもちゃは、子供たちの思い出をはるかに超えて長い間残り続けるようだ。
海中にあったレゴをイギリスの研究者らが調査したところ、最大1300年も形を変えず地球環境に残存することが判明したという。
・研究チーム、30年前のレゴのパーツを調査
1949年にデンマークのレゴ(LEGO)社が生産を開始して以来、約4440億個のパーツが製造されたと推測されている。
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そのレゴ社のパーツが入ったコンテナが、30年ほど前に海に沈み、何百万という小さなパーツが海中に散乱するというアクシデントが発生した。
通常、パーツは海水よりも密度が高いため海に沈むが、海藻に引っかかったり強い陸上風や大波に流されたりすると、浜辺に打ち上げられることもあるという。
そうして、時をかけてイングランド南西部のビーチに流れついた小さなレゴのピースを調査したのが、プリマス大学の研究者たちだ。
彼らは、地元組織により集められたレゴが海洋環境でどのぐらい残存するのかを調べるために、アクリロニトリルブタジェンスチレン(ABS)と呼ばれる樹脂から作られた50個のレゴの劣化の度合いを分析した。
・変色や重量の損失はあるが最大1300年残存する可能性
ビーチから集められたレゴの各パーツは、特徴のはっきりしている凸部と凹部、そして多くの場合は部品内にあるデザイン番号を用いて分類された。