太陽と月が生活基準。江戸時代の時刻を知れば江戸がもっと楽しくなる【その1】 (4/4ページ)

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伸び縮みする時間 大川岸一之橋遠景 画;小林清親

大川岸一之橋遠景 画;小林清親

日本を含む北半球では、夏至の日が昼の時間(日の出から日没まで)が一年で一番長く、夏至からだんだん昼の時間は短くなり、冬至の日は昼の時間(“夏至”に同じく日の出から日没まで)が一番短くなります。

ということは、江戸の時刻は「昼」と「夜」の時間をそれぞれ6等分にして一刻を決めているので、一刻の時間は伸びたり縮んだりしているということになるのです。

つまり、日の出の30分前を昼の始まりと考える江戸時代では、ちょうどその時刻である「卯の刻」の始まりが、現在の時刻の午前4時半だったり、午前6時だったりと変化するのです。日没にも同じことが言えますね。

しかし江戸時代の人はそれを不自由とは感じずに、夜明けの時間が「卯の刻」であり、それが現代の時間でいう「4時半」だろうが「6時半」であろうが、同じように朝起きて一日の生活を始めていたのです。

現代人にとっては何か不思議な気がしますね。

次回(その2)へ続きます。

日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan

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