太陽と月が生活基準。江戸時代の時刻を知れば江戸がもっと楽しくなる【その1】 (1/4ページ)
江戸時代の時間の感覚は現代人のそれとはかなり違います。江戸の時刻が理解できると江戸文化はもっと楽しくなりますよ。
江戸時代の時刻上の図は江戸時代の1日の時間の流れを表しています。
円の一番外側に表示されている数字は、現代の時刻の数え方(定時法)を表しています。まずはこれを基本にして江戸の時刻を見てみましょう。
十二時辰(その1:干支での時刻の数え方)上掲した図の一番外側から内に1つ入った円には、江戸時代の時刻を表す「干支」が書かれています。もともと干支は紀元前の中国では、暦や時間などを表すために使われていたものでした。
江戸の時刻制度では昼と夜を分けて、それぞれ6等分し1単位を“一刻(いっこく)”としました。