現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【中部&近畿編】 (3/14ページ)

Japaaan

その一方で、石川と川北の二郡はちょっとちがってのびのびしている。
武士たちの気性は軟弱で武道を軽んじ、畳の上の詞儀(おべっか使い)で出世しようと目論む者が多く、具体的には百人いれば五十人がそんな感じである。
まして他国に攻め込むなどは盗賊まがいの所業と見下し、諸国を知らぬくせに我が国こそ一番と思い込んでいる浅猿(あさま)しい連中である。

【能登国】
この国の連中は特に視野が狭く、ちょっと他国へ行くのも命がけとばかりに恐れて引きこもっているが、武士としての心構えは出来たもので、他国へ出るほど意欲のある者は、概して優秀である。
しかし、偏屈で頑固で道理を知らず、傲慢である。

何でも話し合いですまそうとし、他国への進出を好まない……その性質が上手く作用すればとても平和主義的ですが、この作者は実力行使でガンガン他国へ攻め込んでいく方が「武士らしい」として評価しているようです。

でも、実際そのような国に対しては「道義を知らない」「強盗のようだ」などと貶すんでしょうけど。

岐阜県(美濃国・飛騨国)

美濃国(みの。赤)&飛騨国(ひだ。青)

【美濃国】
人々は水晶のようにきれいな心を持っている。しかし磨かなければ光り輝くことはない。
西美濃の人々は柔和で言葉遣いも洗練されている一方で、東美濃は木地のように粗削りである。

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