独自SEOで「ビジネスの効率的な仕組み」を提供|株式会社ベンチャーネット

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株式会社ベンチャーネット代表取締役・持田卓臣氏
株式会社ベンチャーネット代表取締役・持田卓臣氏

 現在、あらゆる業界の中で技術革新のスピードが最も速いのはIT関連だろう。一般論として、企業がITの技術革新に即応するのは難しい。しかし、だからこそ最新技術を活用するビジネスモデルが考案できれば、その企業は伸びる。

 株式会社ベンチャーネットは、検索エンジンの世界No.1企業であるGoogleの検索エンジン最適化サービス「SEO」と、世界市場のトップシェアを占めるデータベース管理システムソフトを持つオラクル社のマーケティングオートメーション製品である「Oracle Eloqua」、そして、こちらも米国に本社を置く急成長企業、セールスフォース・ドットコムの顧客管理ツール「salesforce」を連動させることで、次世代型の経営支援システム「VENTURE NET ENGINE」のコンサルティングサービスをスタートさせた。導入先クライアントは、グループ会社の人材紹介事業から、レンタル事業を展開する企業、外貨両替事業を展開する企業など多岐にわたる。

「VENTURE NET ENGINE」のイメージ

内容が濃く、かつ最新のデータを自動収集

 同社代表取締役の、持田卓臣氏に話を聞いた。

「オラクルのテクノロジーは基本的に大企業や公的機関向けで、日本の中小企業には無縁でした。それが去年(2014年)からマーケティングのカテゴリに対しては、中小企業でも導入できる価格帯の製品を提供してくれるようになり、そのタイミングで弊社もパートナーに入れていただきました。このジャンルに、ちょうどオラクルの社員でもある長年の友人がいて、いろいろ手助けしてくれたのが大きかったですね。オラクルのゴールドパートナー(Gold Partner)になったことで、セールスフォース側の信用もより得られました」(持田卓臣代表取締役/以下同)

 ベンチャーネットのグループ会社「イグナイト社」の人材紹介サービスの根幹をなすのがOracle Eloquaだ。どんな点が新しいのだろうか。

「この技術がすごいのは、パソコンのCookie(ウェブブラウザに保存された情報)をクラウド上のデータベースに長期間集積するところです。たとえば、転職を希望する人がいて、転職に関連する無料レポートをダウンロードしたとします。その際、名前を記入したタイミングでCookie情報と名前を、紐付けしていくんです。

 その他にも、様々なタイミングで取得した誕生日データやメアドはもちろん、Facebookのデータなども規約に基づいて自動でとってくることができるんですよ。データはリアルタイムでブラッシュアップされ続けるので、中身が濃く、かつ最新のプロファイルができあがります。また、転職をする人は再び転職をするケースが少なくありませんから、的確なタイミングで的確な提案ができる。1回つきあったお客さんとは長いおつきあいができます。仕事を求める人と、求人する企業の双方にとって最適なOne to One マーケティングになるのです」

持田卓臣(もちだ・たくおみ)
株式会社ベンチャーネット代表取締役。早稲田大学卒業後、日本ヒューレット・パッカード株式会社を経て早稲田大学大学院にてMBAを取得し、同時期の2005年6月に有限会社ベンチャーネットを設立。ベンチャー企業同士のアライアンスを主体とする事業展開を開始する。2007年12月から検索エンジン対策サービスSEO事業に参入。2013年、盛和塾に入塾し、稲盛和夫氏に師事。2014年に経営支援システム「VENTURE NET ENGINE」の開発に着手。この他にも多岐にわたるIT関連ビジネスを視野に入れて事業展開中。株式会社ベンチャーネットHP

企業の「成長局面」を人材派遣で的確に支援

株式会社ベンチャーネットのオフィス風景

 人材紹介サービスの社会的意義も見据えている。

「タイミングよく時代の流れにのってうまくいっている経営者の数って限りがありますから、その間に一人の経営者が新規事業をどんどん複数立ち上げていかないと会社も大きくならないですし、仕事も増えていかないと思うんですよ。事業の数が3倍になれば、雇用も3倍になる。今までのように大きな規模である必要はなく、ある程度の人数が食べていけるような少数で高利益率のビジネスを複数回すことが、日本の活性化につながると考えています。

 ところが、なかなか大きくなれない中小企業の特徴として“社長のマンパワーがすごく強い”ということがあるように見えます。全部、会社を運営していく上で必要なことが自分の頭の中に入っているんだけれども、それに対応できる人材は少ないので、結果的に人を増やして組織化していくことができない。

 本当は、社長の頭の中に入っている業務を縦に切ってあげて、適材適所の人材を割り当てることできれば、会社の規模を大きくできる。このようにして、ようやく組織っぽくなっていくのです。

 会社が急成長するフェーズになった場合、その会社の価値観に合った、的確な能力の持った人材の紹介が不可欠です。そういう人材を教育して提供していくことが、ミスマッチを減らし、スピードを落とすことなく企業を大きくしていくと思っています」

Oracle Eloquaで中小企業の効率化を

 中小企業においては、求人や人材活用が経営者の大きな負担になっている。それをsaleforceのCRM/SFAとOracle Eloquaのクラウドテクノロジーを使って、身軽にすることで企業の新規事業の立ち上げをサポートし、トータル的な成長を促すというのがベンチャーネットの基本理念だ。

「中小企業において営業を担う人の数は多くないので、インターネットからの問い合わせを全部受けてしまうと疲弊してしまう。そのため、成約する可能性を可視化して、優先順位をつける必要がある。Oracle Eloquaを用いると、シナリオに基づいて問い合わせの点数評価(スコアリング)ができます。

 従来の問い合わせでは、早い者順に連絡していくというケースがほとんどでしたが、点数による可視化ができていれば、上位に対して営業が対応すればいい。その営業成約も、salesforceを使うことで今までよりもずっと改善することができます。

 このような考えで、自社グループの人材紹介事業も回しています。たとえば、今まで毎日20人の問い合わせに対して全部対応していたのが、営業成約をする可能性が高い上位6人の対応でよいということなら、営業側は効率的です。また、残りの14人に関しては、いろいろな情報提供をして、スコアが高くなるまで待つことができる。これまでの人材紹介では労働集約的になりがちで、ミスマッチが起こりやすかったのですが、それを防ぐことが可能になるのです」

持田卓臣(もちだ・たくおみ)
株式会社ベンチャーネット代表取締役。早稲田大学卒業後、日本ヒューレット・パッカード株式会社を経て早稲田大学大学院にてMBAを取得し、同時期の2005年6月に有限会社ベンチャーネットを設立。ベンチャー企業同士のアライアンスを主体とする事業展開を開始する。2007年12月から検索エンジン対策サービスSEO事業に参入。2013年、盛和塾に入塾し、稲盛和夫氏に師事。2014年に経営支援システム「VENTURE NET ENGINE」の開発に着手。この他にも多岐にわたるIT関連ビジネスを視野に入れて事業展開中。株式会社ベンチャーネットHP

10年培ってきたSEOのノウハウに自信

「仕事に関わるすべての人の悪口を言わない」など、理念やルールを社是として掲げている

 最新のクラウドテクノロジーがあって業務フローを最適化しても、そもそもの入り口である見込み客の獲得が少なければ意味がない。2005年に設立されたベンチャーネットは2007年から検索エンジン対策サービスSEO事業に参入した。以降、大手広告代理店を通して、美容関連商品のトップメーカーや美容整形の大手のSEOを手がけ、実績を上げている。

 新規参入事業である人材紹介サービスにおいて、培ってきたSEOのノウハウは極めて重要だ。持田氏は、第三者のサイトから評価されていることを示す「リンク」を重視し、「より効果のあるリンクの貼り方や位置、ペースなどが重要で、実験しながらの傾向分析は欠かせません」と語る。

 現在、仕事を求めている人は大半がインターネットを利用していることだろう。SEO技術によって、そのうちの一部でも自社グループサイトに誘導できれば、蓄積できるデータは膨大なものになる。

「転職しようとする人は複数のサイトに登録しますよね。そのうちの一つに選ばれるようにサイトを設計し、検索エンジンにも評価されるようにコンテンツを考えます。現在、私たちの手がける人材紹介サービスは医療と介護が中心です。市場がとても大きく、人手不足ですから、人材を提案する情報を100施設に送ると、その都度3~4件は即、反応があります」

 ビジネスを成功させるには、時代の需給バランスの崩れているところに、その市場ニーズに合うサービスを提供することが何よりも大切と考えている。

「最初は外資系IT企業から起業したので、自分にはセンスも能力もあるはずと信じていたんですね。自分のやりたいことをやればうまくいくと思っていました。ところが2年間続けてみて、それでは全く食べていけず、無力であることを認めざるを得なかった。自信をもっていたことが全く通用しなかったので、これを素直に心底認めるのがいちばん辛かったですね。

 “自分のやりたいこと”をやるのではなく“市場に求められるもの”で、かつ“自分が興味があって熱中できそうなもの”だけを提供しようと考えを改め、SEOをやるようになりました。今回の次世代型の経営支援システム『VENTURE NET ENGINE』のコンサルティングサービスも、SEOと同じように、さまざまな実験を通してサービスの質を高め、時代に合うものにしていくつもりです」

(取材・文/浅羽晃)

持田卓臣(もちだ・たくおみ)
株式会社ベンチャーネット代表取締役。早稲田大学卒業後、日本ヒューレット・パッカード株式会社を経て早稲田大学大学院にてMBAを取得し、同時期の2005年6月に有限会社ベンチャーネットを設立。ベンチャー企業同士のアライアンスを主体とする事業展開を開始する。2007年12月から検索エンジン対策サービスSEO事業に参入。2013年、盛和塾に入塾し、稲盛和夫氏に師事。2014年に経営支援システム「VENTURE NET ENGINE」の開発に着手。この他にも多岐にわたるIT関連ビジネスを視野に入れて事業展開中。株式会社ベンチャーネット
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