鉄オタよりも厳しい軍事オタクの掟とルール…自衛官と遭遇したら「ご苦労様です」と挨拶 (1/2ページ)

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川崎重工業神戸工場に現れた潜水艦
川崎重工業神戸工場に現れた潜水艦

 川崎重工業神戸工場第4号門横の岸壁――JR山陽本線・神戸駅から南側、ハーバーランド方面へ歩いて数分の神戸新聞社近く。ここは“最強の兵器”潜水艦を目前100メートルという間近でみられる。軍事マニアはもちろんのこと、中国、韓国の情報筋の間でもよく知られたスポットだ。

 地元住民の話では、いつも誰かしらカメラや双眼鏡を手にして修理中の潜水艦をウォッチしている人がいるという。

アンタが何者かわからないから答えない

 6月23日、海上自衛隊最新鋭の「そうりゅう型」潜水艦1隻がここに横付けされていた。そこに40代とおぼしきひとりの男が現れた。護衛艦「ひゅうが」のアポロキャップをかぶり、迷彩柄のTシャツ、米軍のものと思しきダークグリーンのカーゴパンツ、白いスニーカーでコーディネートしている。

 いかにも“軍事オタク”そのものといった風体から彼がこの世界ではかなり年季の入った人物であることを窺い知るには十分だった。迷彩模様のリュックサックを背負い、望遠レンズ付きのカメラと双眼鏡をたすき掛けした彼に、筆者は「この艦(フネ)は『そうりゅう型』ですね?」と話しかけてみる。

「そうや。そうりゅう型や……それが何や?」

 こう言うなり、彼は誰何するように私の目をじっとみてから頭の先からつま先まで視線を走らせる。

「そうりゅう型はわかります。艦尾のX舵、エビフライみたいな形ですから。でも何て艦なのかなと……?」

 筆者がこう問い直すと、彼は怪訝な顔を露にし、けだるく面倒くさそうな口調でこう応えた。

「艦の名前は知ってる。でも言わん。あんたが何者かわからんさかい。うちら業界の常識や。マスコミや中国、韓国の関係者なら何書かれたり、どんな風に使われるかわからん。自衛隊さんには絶対に迷惑をかけん。それが俺らの掟や」

 軍事オタクという業界があり、そこに掟があるという事実に驚き声を失っていると、彼は厄介者を追い払うかのように続けてこう語る。

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