日本の経済が大きく潤うはずだったアベノミクス。しかし、その恩恵は庶民まで到底たどり着かず、そのデメリット面である値上げばかりが財布を直撃。そればかりか、消費税8%が重くのしかかり、それが来年には、さらに10%にまで増税される予定だ。
まさにアベノミクス不況と呼べるこの事態に、わずかでも収入を増やそうと、アルバイトを考える人も多いだろう。東京・新宿区在住の中山氏(38・仮名=以下同)も、その一人だ。「もうすぐ初めての子どもが生まれるんですが、2年前からボーナスは出ないし、給料も10%カットされるようになり、このままでは生活がままならなくなった。それで、昨年から会社に内緒で始めたのが、通称“デリドラ”と呼ばれる夜のお店の送り迎えなんです」
中山氏の場合、新宿区にある夜のお店の女の子を、待機所とホテルの移動の際に車に乗せていく他、自宅までの送迎も行う。主に働く時間は、午後9時から翌朝5時までで、時給は1000円。同じ時間帯の都心のコンビニでバイトするよりも安いが、「ウチの系列の場合、バイト代が手渡しなうえに明細を発行しないので、会社に副業がバレずに済むんです。正規のバイトだと、税金なんかに反映されてバレちゃうじゃないですか。特に今年からマイナンバーが導入されたことで、より副業が分かりやすくなりますから、多少時給は安かったとしても、こっちのほうがありがたいんです」(前同)
実は、こうした例は中山氏に限った話ではない。持っている資格は自動車免許だけだからと、ドライバーアルバイトに勤しむ人が増加。しかも、会社にバレないように、お金が少しでも多く稼げるようにと、裏稼業、もしくは、それスレスレを狙った副業に就く人が少なくないのだ。
実際、本誌も取材を進めてみると、裏稼業ドライバーがいるわ、いるわ……。中でも最も多かったのが、“白タク”だ。白タクとは、必要な許可を受けずに、自家用車を使って“タクシー営業”すること。当然、道路運送法違反という違法行為で、最高罰則は懲役3年というリスクがあるのだが、実際のタクシーより料金を割安に設定しているため、需要はあるのだという。
白タク、運び屋…「裏家業ドライバー」違法アルバイト実態
2016.03.22 07:30
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