人間の怖さにゾクッとする、後味が悪い映画10選

| 学生の窓口

映画を見るといろいろな感情が呼び起こされます。なかには「怖い」「哀しい」など、後味悪い感情を残す作品もあります。しかしそれも作品に人の心を揺さぶる力があればこそ。後味の悪さは、言い換えれば深い感銘とも考えられます。というわけで、思わず人間って怖いなと思ってしまう映画を紹介してみたいと思います。

■人間の記憶の不確かさを思い知る「シャッター・アイランド」

マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオのお馴染みタッグによる本格ミステリー作品。舞台は1954年、ボストン沖の孤島にあるアッシュクリフ精神病院。この犯罪者用精神病院で起きた失踪事件の捜査のために、連邦保安官のテディ・ダニエルズとチャック・オールが島を訪れます。捜査を進める二人ですが、テディは次々と不可解な出来事に直面、事件に深く入り込み過ぎるあまり強硬な言動を取るようになります。次第に、アッシュクリフ精神病院にある闇の解明に没頭するテディと周囲の間に温度差が生じるようになり、やがて優秀な保安官であるはずのテディ自身にある問題が明らかになっていきます。

巧妙なミステリー仕掛けで、衝撃の結末を演出する本作。見終わった後も、ついついあれやこれやとその結末について考えを巡らしてしまいます。犯罪者が収監されている孤島の精神病院という舞台の怖さもありますが、精神にダメージを受けた人間の常軌を逸した言動には、心も凍る恐ろしさおぼえます。現実を受け入れることができず、妄想にしがみついていたテディの哀しさが鑑賞後も尾を引きます。

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