日米同盟が揺れる?元防衛大臣が語るトランプ次期大統領の正体

日米同盟が揺れる?元防衛大臣が語るトランプ次期大統領の正体

 11月17日(現地時間トランプ氏が、首相会談としては世界で初めて安倍首相とニューヨークのトランプタワーで会談した。金ぴかのトランプタワーで白い歯を見せて笑みを浮かべるとトランプ氏と安倍首相とのツーショット写真が、各国のトップニュースに並んだ。日本の首相が就任前のアメリカの新大統領と会談する事は非常に稀。駐日大使になるかと国内外メディアで噂されているトランプ氏の長女イヴァンカと夫でユダヤ財閥の御曹司ジャネット・クシュナー氏、副大統領候補でもあったマイケル・フリン元防衛情報局長も同席した。

「核使用も辞さない」「北朝鮮の脅威に対し、韓国や日本も米軍に頼るだけではなく核武装をしたらどうか」などの発言を繰り返してきたトランプ氏率いるアメリカと、戦争放棄を定めた現行憲法改正へと突き進む安倍首相率いる日本が、南シナ海で挑発を続ける中国、核兵器実験を行う北朝鮮との外交にどう出るのか。日米両国の動きによって一触即発で核戦争が起きかねない緊張関係が世界から注視されている。

 一時間半の間、同行したのは通訳のみ。「信頼できるリーダーだと確信した」(安倍首相)「安倍晋三首相が私の自宅に立ち寄り、素晴らしい友情が芽生えたのは楽しいことでした」(トランプ氏Facebook)と互いを評した。しかし肝心の会談の中身は公開されていない。いったい両者は何を話していたのか。

■日米関係を見直すチャンス?

 トランプ陣営の対日政策を考える上で、重要なのが、安倍総理との会談にも同席していた元情報局長のマイケル・フリン氏だ。マイケル氏は10月に来日し自民党・石破茂元防衛大臣、民進党の長島昭久元防衛副大臣と接触している。いったいトランプ陣営はどんな対日関係のビジョンをもっているのだろうか。 

 民進党の長島氏は、こう振り返る。
「『選挙中のトランプ氏の過激な演説はあくまでパフォーマンス。当選後は実行しないから安心して』とマイケル氏は発言していました」

 長島氏は、来日したマイケル氏と初日に2時間、最終日に寿司を食べながら2時間とかなり長い時間を共有している。丁度女性問題が表にでてメディアで批判されはじめた時期だったが、マイケル氏はトランプ氏の当選を確信し、動揺はみられなかったという。

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