さやわか、名探偵コナンのように平成の真実を解き明かす

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さやわか、名探偵コナンのように平成の真実を解き明かす

 4月3日に発売された新書『名探偵コナンと平成』で、著者・さやわか氏は国民的人気作品と言っても過言ではない『コナン』を読むことで、まさにコナンのように、平成という時代の真実を解き明かそうと試みている。

序章
興行収入91億円、累計発行部数2億冊の『コナン』という事件

 今から、『名探偵コナン』の話をします。
『コナン』は、漫画作品です。作者は青山剛昌(ごうしょう)。小学館の漫画雑誌『週刊少年サンデー』で連載しています。
 タイトルから察せられるとおり、殺人事件などを推理する、いわゆるミステリーものです。しかし血なまぐさい内容であるにもかかわらず、
 ファンは小さな子供にも多いですし、今や世界中で人気があります。単行本はあと少しで100巻に届きそうで、2017年には青山の著作の累計発行部数が2億冊を突破しました。
 テレビアニメや劇場用アニメも、空前のヒットを続けています。2018年に公開された映画第22弾『ゼロの執行人』の興行収入は91.8億円。これはたとえば、大ヒット作と言われた2016年の特撮映画『シン・ゴジラ』の82億円を上回る数字です。

 そんな『コナン』について、この本では、登場人物の魅力を語ったり、物語のどこが面白いのか、読み解いたりもします。また作者である青山剛昌がどんな人なのか、どうやって物語を作り出しているのか、考察もします。もちろん、テレビアニメや劇場用アニメについて、そのヒットの理由を探っていくこともします。

 しかしこの本は、そうやって、ただヒット作品を紹介して終わるようなものではありません。
 というのも僕は今から、『コナン』のことを語りつつ、「平成」という時代について考えようと思うのです。

平成のシャーロック・ホームズ

 なぜそんな本を書くのか? ということを、少しだけお話しましょう。

 そもそも、「平成」というのは、どうも捉えどころのない時代だと、よく言われてきました。僕は評論家の仕事をしていますから、よく、物事について短い文章でまとめようとすることがあります。だけど平成については、たしかに、言葉にしにくいのです。

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