前回に引き続き、江戸の浮世絵師・鈴木春信の「風俗四季哥仙」から今回は2月の“風俗四季哥仙 竹間鶯”と“風俗四季哥仙 二月”をご紹介します。
1月については前回ご紹介した“風俗四季哥仙 立春”をご覧下さい。
江戸時代は太陰太陽暦という月の満ち欠けをもとにした暦を使っていました。そのため現在私達が考える2月とは違い、江戸時代の人々の考える2月は現在の2月下旬から4月上旬頃でした。ちなみに東日本ではだいたい3月頃に鶯の“初音”を観測するそうです。
鶯は別名“春告鳥”とも呼ばれ、その“初音”は春の到来を告げるものとして人々を楽しませていました。