人間の脳は自分が信じている考えを正当化するためにデータを歪めて記憶する(米研究)
2020.02.17 20:30
|
カラパイア
http://www.fotogestoeber.de/iStock
人は自分が信じたいものしか信じない。どんなに科学的根拠を積み上げて説得しても、信念や偏見の前では無力であることが、これまでの研究で明らかとなっているが、新たなる研究ではそれが裏付けられる形となった。
『Human Communication Research』に掲載された論文によると、我々は、意見の分かれる話題を議論する時、自分が信じている考えを正当化するために、動かしがたい事実があるにもかかわらず、それを歪めて解釈し、自分に有利になるように記憶するという。
さまざまな話題が人から人へ伝わっていく過程で、それぞれの偏見や主観が加わり、話の中の数字がすり替えられていくことが明らかになった。
・無意識に自分の考えが有利になるよう数字をすり替え
米オハイオ大学の情報伝達学部が行った研究では、4つの議論の多い社会的話題をとりあげ、被験者たちにその統計的な数字を覚えているか、訊いてみた。
すると人は、無意識のうちに意味もなく、その数字を自分の見解に合うように、頭の中ですり変えてしまうことがわかった。
例えば、2007年から2014年の間に、アメリカの移民の数が110万人"減った"という事実を示しても、移民に反感をもっている被験者は、その事実を無意識のうちに歪めてしまう。
2007年は1,280万人、2014年は1,170万人という数字をちゃんと示しているにも関わらず、彼らは正反対の数字を記憶に留めているのだ。
その結果、2007年よりも2014年のほうがメキシコ移民の数は増えていると、多くの人が思い込んでいるのだ。
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
新品エアコン高騰で注目集める「中古」、猛暑と省エネ基準で問われる買い替えの判断軸
TREND NEWS CASTER
2
支援が届きにくい子どもと家族をどう支えるか、那須の「こどもホスピス」が挑む制度の狭間
TREND NEWS CASTER
3
医療現場の「見えない負担」を減らすには──人手不足の地域医療でAIが果たす役割
TREND NEWS CASTER
4
若者の「梅離れ」に挑む異業種出身社長の逆転発想――規格外梅は資源になるか?産地が直面する「価値再編」
TREND NEWS CASTER
5
工場の外へ広がる「自動化フロンティア」――滋賀の中堅FA企業が挑む”another FA”は普及するか
TREND NEWS CASTER
6
なぜ鼠径ヘルニア手術は「入院」が主流なのか――日帰り年500件超のクリニックの試み
TREND NEWS CASTER
7
地方医療は「治す」だけで維持できるのか、「点」から「面」への分かれ道
TREND NEWS CASTER
8
鎌倉大仏の背中に空いてる〝穴〟の正体 「背部スラスター」との珍説に3.5万人破顔も...真相は?高徳院に聞く
Jタウンネット
9
〝ちいさな夏〟が閉じ込められた風鈴が、ずらり 京都・正寿院の「風鈴まつり」の清涼感がたまらない【6/1~9/30】
Jタウンネット
10
老舗そば店は地域に何を”残す”のか――茨城・常総、66年続く食堂が抱える宿題
TREND NEWS CASTER