・絶命の王冠
鈴木大司教「我は汝を召喚す! ……アオス! アバオス! バスム! イサク! サバオス! イアオ! 黄金の指持つ女主人よ! 冬に老い春に蘇る奇跡よ。迅く来たりて我れに真実の泉の水をもたらせ。善き者たちの女王マブよここにあれ!」
マブ「まあ、私のことを覚えていらしたのね大司教」
大司教「もちろんだとも。なかなか会えずわしも寂しかったぞ」
マブ「ほんとうかしら……」
大司教「嘘など吐こうか。では供物を受けられよ。日本で誕生したハヤシライスという食べ物だ」
マブ「卵焼きが乗っているのね。ハーブが散らしてあって、彩りも美しいこと」
大司教「ハヤシライスに薄い卵焼きを乗せるのはわしのスタイルだ」
マブ「この酸味はトマト、そしてブラウンソースの主役は薄い牛肉ね。ソースに馴染んで悪くないわ。酸っぱいビーフストロガノフという感じ? あら、私の大好きなキノコもたっぷり!」
大司教「日本ほどキノコがマーケットに溢れている国もあるまいて」
マブ「これは温まるわ……大司教……ありがとう、ごちそうさま」
大司教「さて偉大なる女王よ、今回君を召喚したのは、今中国で猛烈な勢いで広がりつつある新型肺炎に関してだ」
マブ「病気の話はあまり好きではないけれど、情報に意識をつなげてみるわね。