令和4年(2022年)の放送予定を前に、早くも注目を集めている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。三谷幸喜の脚本が13人の個性や魅力をどれだけ引き出してくれるのか、期待しているファンも多いのではないでしょうか。
しかし、主人公の北条義時(ほうじょう よしとき)はじめメインキャストが13人も(実際にはもっとたくさん)いると全員のキャラクターを描き切るのはとても大変で、多くの作品では名前だけ登場する「その他大勢」扱いされてしまう御家人も少なくありません。
これは『吾妻鏡(あづまかがみ。鎌倉幕府の公式記録)』に残されたエピソードの数やインパクトによるところが大きく、「目立った者勝ち」なのは今も昔も変わらないようです。
13人の合議により、鎌倉幕府の重要事項を話し合った(イメージ)。
しかし、一見地味な御家人であっても鎌倉幕府の草創に果たした役割は大きく、だからこそ「鎌倉殿の13人」に抜擢され、大いに影響力を発揮したのでした。
今回はそんな一人、二階堂行政(にかいどう ゆきまさ)のエピソードや魅力について紹介したいと思います。
朝廷から送られたスパイ?二階堂行政は藤原氏(南家乙麻呂流工藤氏)の流れをくむ下級貴族の出身で、生年は不詳ながら、治承4年(1180年)正月の除目(辞令)で主計少允(かずえのしょうじょう。従七位上)に叙せられました。
長男の二階堂行村(ゆきむら)が久寿2年(1155年)、次男の二階堂行光(ゆきみつ)が長寛2年(1164年)に生まれていることから、保延元年(1135年)ごろまでには生まれているでしょう。